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アニメ『ライフル・イズ・ビューティフル』8~9話感想解説

※以前自分のブログに書いた記事を移したものです。

8話 スランプ

ひかりは練習で大会のような数字が出せません。彼女は普段の能天気な言動とは裏腹に悩んでいるのが分かります。

一見明るくて悩みなんてなさそうなキャラクターでも、実はちゃんと悩みや不安を抱えているというのは王道ですが、このアニメはそこをきっちり抑えています。

大会後の日常回もそうですが一見きらら系でも、話の流れは部活ものの定番を抑えているんですよね。

全国大会が行われる広島へ向かう新幹線の中で、ひかりは峰澄高校の三人と出くわします、全国トップの人間と大会前に出くわすというのも王道です。

ここで話をしたのは部長の真帆だけで、沙由と瀬玲奈は会話に参加しませんでした。でも沙由だけは、ひかりが射撃をやっているのか聞いたときに笑顔になったんですよね。その理由も今後明らかになります。

泉水ちゃんトラウマになってる……。

ぼっちこけし

全国には飛行機で向かう高校もあります。桐谷と伊勢丘がそうなのですが伊勢丘は小桜一人だけです。全国に行けるのは小桜だけなので一人分の旅費しか出なかったのでしょうが、5話でもう少しみんなと一緒にいられると嬉しそうだったのを思うとかわいそうです。

朝霞の面々が千鳥の部屋に遊びに来た時も呼ばれてませんし、宿泊先のホテルで話した相手が泉水だけとかもうね。

9話 人の輪

小桜が知らない人に話しかけることができず泉水の隣に座ると、隣りにツイッターらしきSNSで知っている子がいて喜びました。泉水はそれを見て『全国大会オフ会説』を心の中で唱えるのですが、実際の大会もこうなのでしょうか。

ひかりはあきら達の輪に加わり、射撃を通して人の繋がりが広がっていくことに感動します。競技人口が少ないから同じ競技をやっているだけで仲間意識ができるのかもしれません。

ただその輪の中では競技人口の少なさを自虐していました。いい話っぽくなってもそこで終わらず、ギャグで閉めるのはこの作品の特徴で、だからこそ緩く見ることができます。

新田瀬怜奈

今回初登場の瀬怜奈ですが周囲に注目された状態でも動じず射撃し、撃つとどよめきが起こるという強豪っぷりを見せつけてきます。

かと思えば回想で沙由に絡まれて本気で嫌そうな顔をしたり、割と本気で嫌がってるのが真帆に伝わらなくて困ったりと、わずかな出番でも魅力を感じられるキャラクターになっていました。

団体戦

ひかりが本番に強いことについて、エリカは「ギリギリまでやらない」「あんたが甘やかすから」と泉水に言います。なんかもう夫婦の会話ですね。

この会話の間雪緒はずっとヘッドホンを頭にかけ、後で心の中で「うるさくて集中できなかった」とぼやきますが、それはそれとして団体戦が始まります。

今まで緩かったりギャグな描写が続いても、試合が始まると雰囲気が一気に変わるのは相変わらずです。

試合では隣を意識してしまう選手、射撃に集中する選手、隣同士で張り合う選手などが描かれますが雪緒はひたすらマイペースで、射撃にまったく関係ないことを試合中考えながら高得点を出します。

5話でも思ったのですが試合が始まると雰囲気が変わって引き締まるのに、それまでの描写とのギャップに違和感がないことに驚きます。この作品は一見緩い部活ものように見えますがそれは外側だけで、中身はちゃんとした部活ものなのでしょうね。

ゆるい作品と真面目に競技に挑む作品のいいとこ取りのようなアニメという特徴がよく出た回でした。

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©サルミアッキ集英社・千鳥高校射撃部