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『遊☆戯☆王SEVENS』33~35話を振り返る【ネタと伏線】

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※以前自分のブログに書いた記事を移したものです。

33話

  • 前回アサマとのラッシュデュエルに負け、6小に転校させられた遊我たち。
  • 学人は全寮制で登校するのも一苦労する6小の環境や、生徒会長としての職務を行えない現状に耐えられず、生徒会長欠乏症を起こします。
  • 欠乏症中の学人は変顔でジャンゴのドロー中毒のような状態になりますが、蘭世のおかげで正気をややとり戻しました。

生徒会に戻りたい学人

6小内にもラッシュデュエルを広めることにした遊我たちの前にギャリアンが立ち塞がります。

学人は生徒会長に戻りたいという気持ちと、蘭世と凛之助の敵討ちのためにラッシュデュエルを申し込み学人とギャリアンによるラッシュデュエルが始まりました。

学人にとってはルークとロミンの3人でのオーティスとの3対3以来、1対1ならロミン戦以来の久しぶりのラッシュデュエルです。

生徒会長に戻りたいというのを除けば王道な戦いの始まりですが、あちこちにネタがばらまかれています。

まずギャリアンは重機に乗ってラッシュデュエルをするのですが、その重機の名前はGG03。GGはジージーで爺と読め03は0をオーと読めばオーさんでおっさん。名前からしてネタまみれです。

対する学人もカードは中高年な見た目のモンスターを召喚し、ラッシュデュエル中でも負けそうになると、生徒会長欠乏症を引き起こしますが克服します。

そうなってくるとGG03の不調の方に意識が向くようになりますが、ギャリアンの敗北と同時に爆発しました。

その際ギャリアンがアサナとの思い出を回想するのですが、アサナと同じ小学生なのに昔からお世話をしてきたような絵が出てきます。

そんなネタ要素の強いラッシュデュエルでしたが、GG03の不調はオープニング前のアバンの時点で描写があり、ギャリアンが敗北後にGG03にムツバのロゴついていて、それを隠していたことが明らかになるなど伏線の扱いは丁寧でした。

敗北後に上着を脱いだギャリアンの体型が中年にしか見えないというネタ要素も入っています。

アサナの立ち位置

鳩を使って遊我たちを6小旧校舎に呼び寄せ、ラッシュデュエルに勝利することで強制的に遊我たちを6小に転校させたアサナ。

彼女自身の考えは分からないままですが転校させた理由はゴーハ社の社長、つまり社長AIの命令であることと、社長AIはラッシュデュエルを完全に消滅させることが目的であることが判明しました。

アサナはAIを嫌悪するのにAIの言いなりになっているという皮肉な立場にあります。

そんなアサナは学人がギャリアンに勝利しギャリアンが去った後に姿を見せ、遊我に6小内でカイゾーに自由にやらせていた理由を問い詰めました。

遊我はとぼけますがアサナは許さなかったため、遊我たちは廃棄宿舎に送られます。

生徒会長からますます遠のいた学人は落ち込み、他の面々も同じようなものですが遊我だけは生き生きとしています。

校史を読む描写があったように遊我は6小の歴史を調べ、アサナがマキシマム召喚できるカードを持っていたことについて6小の地下に手がかりがあると考えていました。

カイゾーを使ってアサナを挑発するような真似をしたのは、地下に行けるようにするためだったのです。

その他にも

ちなみに今話の蘭世は学人が生徒会長欠乏症を克服したことに感動し、学人に敗北後去っていくギャリアンに同情するような視線を送っています。

以前遊我への好意が明らかになったキャラクターですが、今話ではまるでヒロインのようでした。

社長になったミミも少しだけ出番がありますが遊我たちが6小に転校させられたことに戸惑い、社長としての発言は社長AI任せといいところがまるでありません。社長AIに話を聞いても笑ってごまかされるだけです。

34話

遊我は重騎デュエルクラブの監視を受けながらも、カイゾーとセバスチャンをネイルのところへ向かわせます。

ゴーハ6小で起こっていることとアサナがマキシマム召喚のカードを持っていたことをネイルに伝えるためですが、その動きは重騎デュエルクラブに知られていました。

重騎デュエルクラブは6小の地下に存在する指圧底国のフィンガー地下子(以下地下子)にカイゾーとセバスチャンの足止めを命じ、指圧とマッサージチェアということで対抗意識を燃やしたセバスチャンとのラッシュデュエルが始まります。

この地下子ですが麵三郎とラッシュデュエルをしたヌードル宇宙子(以下宇宙子)にそっくりな外見で声優も同じなのに、「宇宙子と書いてそらこなんて知らない」とまで言い切りました。

この2人の接点は判明しないままですが、明らかに繋がりがあるだろという視聴者のツッコミ待ちな言動しかとっていません。

ラッシュデュエルでセバスチャン相手に勝利しますがカイゾーを取り逃がし、そのことを重騎デュエルクラブに報告するも定時だから買えるという自由っぷり。宇宙子との関係も含めて気になるキャラクターです。

セバスチャンはラッシュデュエルで勝つつもりはなく、カイゾーがネイルの居場所にたどり着くまでの時間稼ぎを目的としていました。

それは成功しカイゾーはネイルの元にたどり着きますが、これは遊我の作戦の一部でしかありません。

カイゾーとセバスチャンの友情にスポットを当てた回ですが、それは脱走騒ぎを利用し6小の地下を探るという遊我の本当の目的の前振りでした。

指圧底国という重要なのかそうでないのか分からない存在も出てきますが、そちらは遊我たちが地下に入ることで明らかになると思われます。

35話

地下道を進む遊我たちにの前にデュエル恐竜研究クラブの後藤ハントが現れます。

ハントはネイルと出会った後にカイゾーが連れてきたのですが、地下道を進む遊我たちに助言する立ち回りでした。

遊我たちの直接話す機会の少なかったハントですが、デュエル恐竜研究クラブは重騎デュエルクラブに発掘の邪魔をされたことがあると、デュエル恐竜研究クラブ部長のカンが以前話していたのでその辺りについて触れる前振りなのかもしれません。

予想外の登場は他にもありました。

重騎デュエルクラブの象明寺キャタピリオは遊我がいない隙にロード研究所を解体しようとしたのですが、キャタピリオの前に新聞部とヨシオたちが現れます。

キャタピリオはヨシオのスーツや新聞部のカメラとマイクを破壊し、改めてロード研究所を解体しようとしますが、そこへ空から楽器が降ってきます。

投げたのはルークの姉・タイガーでした。

キャタピリオはタイガーからラッシュデュエルを持ちかけられ、『6小の生徒はどんな形式のデュエルでも申し込まれたら受けなければならない』という規則に則り、タイガーとのラッシュデュエルが始まります。

ラッシュデュエルはタイガーが突然空中浮遊を始めたり、回想でファゴットを手に入れたきっかけも明らかになりました。

それは『虎の形をした岩に雷が落ちると楽器のような岩が現れ、吹けそうだったから息を吹いたら岩が砕けて中から楽器が現れた』というもの。

これにはキャピタリオも「さっきから何を言ってるんだぞう⁉」と視聴者の声を反映したかのようなツッコミを入れます。

タイガーの口上が割と本気で何を言っているのか分からないものだったりと、キャピタリオも語尾に『ぞう』を付ける中々に濃いキャラクターなのですが、タイガーの濃さが上回りました。

ラッシュデュエルはタイガーの勝利で終わり、その結果を無視してロード研究所を解体しようとするキャピタリオを何故か地面から現れたギャリアンが止めるという終わり方をします。

タイガーの濃さばかりに目が行きがちな回でしたが、見逃せない描写もありました。

タイガーがキャピタリオやギャリアンと顔見知りであり、タイガーのファゴットが岩の中から出た(発掘された)もので、ゴーハ二ウムという金属で作られたものであること。

今までの描写からタイガーとルークは裕福な家の出身であることは判明していますが、そんな2人が何故6小ではなく7小にいるのかについても明らかになっていません、

またゴーハ市の地下には試作型のデュエルディスクが眠っていることがネイルによって語られ、遊我たちが地下の遺跡らしきものを見つけるなど今後の展開を匂わせる伏線も撒かれています。

その一方で久しぶりに出番のあった新聞部の面々が、ラッシュデュエル中のタイガーに何度もインタビューしようとして邪魔者扱いされ、ヨシオはスーツがキャピタリオの性格と特徴を分かりやすく披露する演出にうってつけだったりと、再登場したキャラクターにも出番がありました。

壊れたセバスチャンを見つけたカイゾーが花を添えたように見える演出もあります。

現状遊戯王セブンスで再登場していないのは、ゴーハ水産小の七海とネイルの刺客・シュレディンガーと前話で出たばかりの地下子くらいです(宇宙子は毎週エンディングに出ているので省きました)。

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次回はこちら。

『遊☆戯☆王SEVENS』31~32話を振り返る【ドロー中毒という概念】

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※以前自分のブログに書いた記事を移したものです。

31話

ラッパデュエット大会の会場に出向いた遊我たちですがそこはゴーハ6小学校の旧校舎で、6小の元生徒会長・ジャンゴを中心に密かに闇のラッシュデュエルの大会が開かれていました。

ジャンゴは遊我の存在に気づくと、ラッシュデュエルの発案者である遊我に対戦を申し込みます。

遊我は承諾しますが楽器の練習が無駄になったルークは納得いかず、首を突っ込んでジャンゴとのラッシュデュエルが決まりました。

このジャンゴが強烈なキャラクターで重騎デュエルクラブにデュエルで負けてカードを奪われて以降、定期的にドローをしないと大変なことになるドロー中毒になり、ラッシュデュエル中もルークのデッキからもドローしたいと頼み込んだりもします。

ラッシュデュエルに興味を持ったのも、5枚までなら何回でもドローできることに癒しを感じたからでした。

ラッシュデュエル中でもドロー中毒の発作を起こして急に歌いだす重症っぷりですが、落ち着いているときは冷静な言動になるのでそのギャップもありインパクトが強いです。

ラッシュデュエルのの結果はルークの勝利に終わり、これからみんなでラッシュデュエルをしようというところで重機による邪魔が入り、重騎デュエルクラブの存在を匂わせたところで終わりました。

舞台がゴーハ6小の旧校舎なので、それまでの話とのつながりが薄くなりそうかというとそうはならず、ジャンゴがラッシュデュエルの存在をゴーハ7小の新聞で知った描写があります。

同時期に登場した麵三郎に比べて出番の少ない新聞部ですが、ラッシュデュエル普及のきっかけとして今後も出てくるかもしれません。

またゴーハ6小についてデュエルの強さが重要になるという描写がありました。

遊戯王セブンスのタイトルの由来について、遊戯王のアニメシリーズとして7作目だからセブンスなのではないかという説があります。

そういった意味では6という単語はラッシュデュエルという今までにないものを導入し、それを広めることを主人公の目的にした遊戯王セブンスにとって、デュエルの強さが重要という過去の遊戯王でよくありそうなゴーハ6小の設定は、超えたい過去作の象徴のようなものなのかもしれません。

32話

ゴーハ6小の旧校舎がアサナ率いる重騎デュエルクラブに壊され、ラッシュデュエルに参加していたゴーハ6小の生徒が連行されるところから始まる32話。

アサナと再会した遊我はラッシュデュエルを否定する理由を聞くと、アサナは「重機もデュエルもオリジナルこどが最も美しい」と言い切り、ラッシュデュエルを認めようとしません。

遊我はそんなアサナに対し、今ここでラッシュデュエルすることを持ちかけます。

するとジャンゴが「6小ではどんな条件のデュエルでも挑まれたら受けて立たなくちゃいけない」と話に乗っかることで遊我対アサナのラッシュデュエルが始まりました。

アサナというキャラクター

ロアやネイルの次の敵としてオープニングにも登場したアサナ。

『重騎愛ずる姫君』という虫愛ずる姫君のパロディなタイトルが表すように、自分が運転するR6の声を聴くために周囲を静かにさせ、人間の言葉を話すドローンに嫌悪感を示しつつ重機の尊さについて顔を赤くして語るやべーやつです。

ロアやネイルに比べ遊我に友好的で、ラッシュデュエル中にラッシュデュエルの楽しさを理解するというチョロさも見せるアサナですが、様々な設定や伏線も匂わせました。

アサナは代々ゴーハ市の建設を支えてきたムツバ重機の令嬢で、このムツバ重機のロゴとゴーハの社のロゴは似たデザインをしています。

アサナの回想でムツバとゴーハの創設者は仲が良く合えばいつもデュエルをしていたたしいという話や、ムツバ式移動デュエル装置という単語も出てきました。

ムツバを六つ葉とすると、ゴーハは五と葉を組み合わせたものが由来なのかもしれません。

ラッシュデュエル前の言動や重要そうな回想以外にもアサナに見せ場はあります。

ルークがラッパデュエット大会のことを知るきっかけになった鳩が、実は重騎デュエルクラブの仕込みであることにルークが気づいたと同時に、アサナはマキシマム召喚を使いました。

これには遊我も驚き、ラッシュデュエルはアサナの勝利で終わります。

遊我はラッシュデュエルの前に自分が勝ったら、6小でのラッシュデュエルを認めることをアサナに求めました。

対してアサナは勝利後遊我たちに6小へ転校することを求めます。

  • アサナはどんな経緯でマキシマム召喚のカードを手に入れたのか?
  • 遊我たちを転校させる目的は何か?

こういった謎を残しつつ、ゴーハ社の社長はドローンのマスクを被った者がなるという事実と、ミミがそれを被り社長になるというエピソードを終盤さらっと入ります。

ルークの姉である大華がラッパデュエット大会のチラシを見た際に何かに気づいたような描写で、遊我もラッシュデュエルの大会の偽装であることに感づいていたようなので、そのあたりについては今後明らかになるのかもしれません。

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『遊☆戯☆王SEVENS』29~30話を振り返る【新キャラが濃い】

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※以前自分のブログに書いた記事を移したものです。

29話

合宿所の周辺に大穴が掘られ、電波も圏外で管理棟にいる管理人にも連絡ができないという状況から始まった29話。

穴の深さを確かめるため遊我がカイゾーを穴に放り投げたり、救助の連絡のため管理棟に行くのを嫌がっていたカイゾーがやたら気合の入った作画で描かれたロミンのお願いで、簡単に承諾するチョロい描写など遊戯王セブンスらしい掛け合いが進みますが、29話で遊我たちの出番はほどんどありません。

29話は大穴を重騎デュエルクラブと、蘭世と凜之介に尺を裂いた回でした。

ラッシュデュエルも重騎デュエルクラブが合宿所の周辺に大穴を掘ったことを聞いた蘭世と凜之介が、重騎デュエルクラブの参謀・ギャリアンと行います。

蘭世と凜之介は学人を慕う以外にこれといった特徴のないキャラクターでしたが、今話で独特な演出とともに蘭世が遊我に好意を持ちこじらせているいることが判明。それがラッシュデュエルのきっかけにもなっています。

凜之介も冷静にツッコミを入れるキャラクターとして存在感が出てきました。

存在感ではギャリアンも負けていません。小学生とは思えない外見で蘭世と凜之介を若造呼ばわりし自分を老兵呼ばわりします。

遊我たちはこのやり取りを知らず、自作自演の重騎デュエルクラブに助けられるところで29話は終わりました。

本格的に姿を現した重騎デュエルクラブは、合宿所の周辺に大穴を掘ったうえで周辺の調査をするという一見無茶苦茶な行動をとりますが、その行動がオーティス絡みだとすると無茶苦茶とは限りません。

以前の回でオーティスは序盤から地面や床に穴をあけて登場していました。

そのオーティスの痕跡をたどるために地面を堀り、オーティスと接点のある遊我たちに余計な情報を与えないように合宿所の周辺に穴を掘って孤立させたのだとしたら、重騎デュエルクラブの行動はインパクトはあっても不自然なものではなくなってきます。

新しい敵

遊戯王セブンスは各クールごとにボスとなるキャラクターを用意していて1クール目はロア、2クール目はネイルがそれに当たり、3クール目はおそらくアサナが遊我の敵になると思われます。

ロアもネイルも最初から遊我に敵意を持ち、ロアは遊我を不正カードの利用者として自分の人気を利用して非難し、ネイルは遊我とその仲間のアカウントを停止させようとしていましたが、アサナも重騎デュエルクラブも遊我に対して好意的に接してきました。

それにロアは遊我のみをターゲットにし、ネイルは自分から遊我の仲間と接点を持とうとはしませんでしたが、ギャリアンは蘭世と凜之介に目を付けています。

重騎デュエルクラブがロアやネイルとその部下たちは今までとは違うタイプの敵であることが描写されると同時に、蘭世の遊我への好意が判明したことから遊我と学人対蘭世と凜之介もあるんじゃないかと思わせる回でもありました。

これらの話とは別に出番は少ないながらも遊我たちの掛け合いも見ていて面白かったです。

30話

前話の合宿のきっかけになったラッシュデュエルの大会が、ラッパデュエットの大会であることが判明し、ラッシュデュエルの大会というのはルークの勘違いであったところから始まります。

遊我たちは大会に出ることにして演奏を習うため、吹奏楽部を訪れるとそこにはルークの姉である大華(たいがと読みます)がいました。

大華にラッシュデュエルで勝利することが演奏を教わる条件に決まり、遊我対大華が始まるのですがこの大華が濃いです。

カンフー風の衣装にファゴットらしき楽器を持ち歩く姿で現れ、ルークにお姉ちゃんと呼ばれるとタイガーと呼べと返し、ルークをすっとこドラギアス太郎と呼ぶなど登場して数分で印象に残るキャラクターとなっていました。

ラッシュデュエルでも本人は楽器を吹き、モンスターはトランペットをトンファー代わりに使ったりクラリネットをヌンチャク代わりに使ったりと、見た目だけでもう強いです。

大華の発言もルークのようにずれていて、ルークが大華の影響を受けてあのような性格になったんだろうなと思える描写になっていました。そんな上城姉弟とは別に遊我は相変わらず落ち着いています。

ラッシュデュエル大会が勘違いであることが判明したときも、何か思いついたような表情をしながらラッパデュエット大会に出ることを提案していました。

また大華が遊我たちの事情を知る場面で遊我と学人とロミンは正座をしていたのですが、痛そうな顔をしながら足を触っていたロミンに対し、遊我と学人は平然としていました。

学人が平気でロミンがそうではないので、いまだに明かされない遊我の背景に触れるちょっとした演出なのかもしれません。

そんな遊我ですが前回前々回と引き続き、アサナ蘭世大華と3話連続で年上の女の子に気に入られています。

その中ではっきりと好意を持っているのは現在蘭世だけですが、今後この遊我への評価がどう話に絡んでくるのが気になるところ。

蘭世と凜之介も合宿に来なかったのが旅行に行っていたからだと学人に嘘をついたことも判明しました。この嘘が今後どうなるかも楽しみです。

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『遊☆戯☆王SEVENS』27~28話を振り返る【ツッコミどころしかない息抜き回】

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※以前自分のブログに書いた記事を移したものです。

27話

ネイルとのアカウントをかけたラッシュデュエルが終わり一息ついた遊我たちですが、ルークがゴーハ7小をラッシュデュエルの聖地とすべくルーク部を勝手に立ち上げたことで騒ぎが起きます。

ルークは生徒会室の奥にある事務室らしき部屋を部室とし、校内で部員を勧誘しますが上手くいきません。

遊我もロミンも学人も勧誘を断り、同じ学校の新聞部やヨシオにも拒否されました。めげずにあちこちで勧誘を続けるルークですが、好意的な反応はありません。

自分しかいない部室でルークは1人でラッシュデュエルを始めますが、誰も入部しないという現実にメンタルが折れ涙を流すと、部室が謎の空間に変わりもう1人のルークが現れラッシュデュエルが始まりました。

2人のルークのラッシュデュエルの最中、ルークのデッキの中に『幻撃竜ドラギアス』というルーク自身も知らないカードが入っていることに気づきます。

そのカードをきっかけに勝利し、部室に戻ってきたルークは学人がラッシュデュエルクラブとして申請した元ルーク部に入部した遊我たちとラッシュデュエルを始めます。

4人がラッシュデュエルに興じる側に、今回初登場したドラギアスのぬいぐるみが置いてあるのが映ったところで27話は終りました。

新しいカード

今回ルークがドラギアスを手にするまでの展開は、過去の遊戯王では違和感のないものですがセブンスとしては異質です。

遊我のセブンスロード・マジシャンはゴーハ社の社員であるオーティスが作ったもので、マキシマム召喚を披露したネイルもデュエルを管理しているゴーハ社の社員であるように、新しいカードが出る際はどこかしらにゴーハ社が関わっていました。

ゲストキャラクターたちが使うカードもファンタジーな手段でカードを手に入れた描写はありません。

それなのにルークがドラギアスを手に入れた過程はファンタジーとしかいえないもので、現状ファンタジーな設定や描写があるのはルークと宇宙子の2人です。

ルークの決め口上に『ガンマ線バースト』という宇宙に関わる単語があるので、この2人は今後接点が生まれて伏線になっていくかもしれません。

またこの回のエンディングは遊我、ルーク、学人に加え、新たにロミンも加わりました。

歌もルークだけが歌っている『ルークver.』となっています。エンディングにはヨシオと一緒にラーメンを食べたり、1人でラッシュデュエルクラブ(旧ルーク部)のぬいぐるみを編んでいるパートがありました。

28話

ルークがエアデュエルをキメていると伝書鳩がルークの腕に止まり、ラッシュデュエルの大会の存在をルークが知るところから始まります。

この時点でツッコミどころのある展開ですが、この先も同じようにツッコミどころの多い展開でした。

まずラッシュデュエルクラブの顧問にネイルの椅子であるセバスチャンが就任します。

これは遊我たち前述のラッシュデュエルの大会に出たがっているのを知ったミミが、ネイルに顧問捜しを頼んでいたことが直後に描写されますが、遊我たちはそのことを知りません。

顧問も見つかり合宿にも行けるようになった遊我たち、その合宿先には麺三郎たちやデュエル恐竜研究クラブの面々もいました。

その合宿で遊我は乗馬服にヘルメットとゴーグルを着用して重機に乗り、馬に話しかけるように重機に話しかけるアサナというキャラクターと出会います。

遊我とアサナは重機の修理を通じて仲が深まり、デートのように重機に二人乗りしました。

アサナは六角形のゴーグルを使用し、劇中からもゴーハ社の関係者であると思わせる描写もありますが28話での出番は顔出し程度のもの。

このアサナについてはゴーハ6小の重騎デュエルクラブの一員だろうと、デュエル恐竜研究クラブの面々から語られます。

発掘場所を重騎デュエルクラブに何度も持っていかれたらしく、デュエル恐竜研究クラブは好意的な印象を持っていません。

新キャラクター登場に関する謎とは別に、今回のラッシュデュエルはロミン対寿司子です。

合宿で我慢弱くなる特訓を受けていたロミンは早めにガマンの限界を迎えますが、相性の悪さや憧れのミュージシャンがギターの代わりにカツオを担いでいるドラマに気を取られ寿司子に負けました。

28話のラッシュデュエルはロミンと寿司子のチャンネル争いから始まるという、本筋やアサナの存在とは無関係で、ラッシュデュエルが始まったの本編が始まってから8分以上たってからです。

遊我とアサナの出会いに尺をとられたからですが、セバスチャンが顧問に就任しデュエル恐竜研究クラブから重騎デュエルクラブの名前が出るなど、ゲストと思われるキャラクターが再登場するのは相変わらずでした。

エンディングも遊我、ルーク、学人、ロミンの4人で合唱しているバージョンが流れたので、今後は話の展開に合わせてソロや合唱を流していくのでしょう。

前話でルークが麵三郎や出会ったり一人で編み物をしている場面で、新聞部のカットが挟まれていましたが28話に新聞部の出番はなかったので、カットは本編とは無関係で誰かのソロか合唱化で変えているのだと思われます。

27話と28話はどちらも一見息抜き回のように見ますが、ツッコミどころの多い展開の中に今後の伏線になるものを匂わせていました。

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『遊☆戯☆王SEVENS』25~26話を振り返る【セツリの裏で】

※以前自分のブログに書いた記事を移したものです。

25話

本編開始から3分程度で、遊我とネイルのラッシュデュエルが始まります。

前回のようにマキシマム召喚を使うネイルに対し、遊我も対策を用意していましたが通じませんでした。

追い込まれる遊我でしたが新たにマキシマム召喚できるカードをドローし、予想もしていなかったネイルを驚かせます。

遊我のカードはルーク、学人、ロミンの3人の協力によって手に入れたカードでした。

前回オーティスがルークたちに伝えたアドバイスは、「鍵は君たちの中にある」という曖昧なものでしたが、それは正しいアドバイスで会ったことが判明します。

遊我のマキシマム召喚で現れたモンスターが、ネイルのモンスターと対峙したところで25話は終わりました。

1話で決着がつかないのは遊我対ロア以来ですが、今回は遊我対ネイルを通して様々なエピソードが出てきます。

まず遊我がマキシマム召喚できるようになったことですが、カードはルークたちのIDカードを、マキシマム召喚のカードに書き換えることによって可能になり、ネイルは自分の知らないカードの存在に驚きました。

ここで『ネイルが知らないカードのデータの存在』に疑問が浮かびますが、これはオーティスがネイルを含めたゴーハ社の人間に気付かれずデータを用意しておいた可能性が考えられます。

遊我が使うマキシマム召喚カードの出自について、25話の範囲では触れていませんがセブンスロード・マジシャンのときのように、オーティスが遊我対ネイルが始まる前にあらかじめ仕込んでいたというのが自然ではないでしょうか。

このカードを生成する過程にも一工夫ありました。それはリアルタイムデュエルプログラミングで、1話で遊我がラッシュデュエルを完成させる際に登場して以来の登場です。

1話ではデュエルしながら新しいルールを組み立てるために登場し、今話ではカードの書き換えを実際に行うために使われました。

またカードの書き換え時にデュエルディスクへ負荷がかかりすぎたため、サドルだけになったカイゾーが処理の一部担当するというエピソードまで出てきます。

ルークたちはIDカードの提供、カイゾーは処理の一部を担当するという形で遊我対ネイルが遊我側にとっては総力戦であることが演出されていました。

ここでIDカードの書き換えのためのリアルタイムデュエルプログラミングを、遊我たち仲間内でできなかったのかという疑問が浮かびます。

ですがこれは遊我たちがすでに5回負けあと1回しか負けれない状況であり、遊我の仲間と判断された人物同士のラッシュデュエルではどちらが勝とうと負けと判定されるため、仲間内でラッシュデュエルはできません。

6回までなら負けることができるネイル戦でしたが、ありきたりな展開にならず、楽しみながら見ることができました。

またルークたちにIDカードの書き換えを提案された際、弱気になってそれを否定する遊我という珍しい姿も描かれます。

遊我のマキシマム召喚で召喚されたモンスターがロボット風のデザインのため、1話の最初に遊我の夢に現れたロボットを意識しているように見えました。

26話

遊我がマキシマム召喚したところから始まり、ネイルは遊我が召喚したモンスターに驚きますがすぐに対策を取り遊我はマキシマム召喚を解除。

その後のラッシュデュエルは遊我のマキシマム召喚をネイルが妨害しつつ攻撃する形に変わっていきます。

その光景は中継され今まで登場したキャラクターも姿を見せ、その中にはオープニングに毎回登場する名前のない遊我のクラスメイトもいました。

彼らは自分も遊我の仲間であることをアピールし、自分からペナルティの対象になります。

ネイルは遊我とその仲間をデュエルできなくすることでラッシュデュエルを消そうとしたのですが、8割近いゴーハ市内の小学生もペナルティの対象となりました。

この人数の小学生が今後デュエルしない(できない)というのは、ゴーハ社にとって損失になると思われますが、自分のセツリが最優先なのかネイルは動じません。

それに対し遊我はこの行いを声援として受け取り、何回も妨害されながらもマキシマム召喚を行い、麵三郎やヨシオ、新聞部の面々のように今まで登場した多くのキャラクターの声援を受けながら遊我はネイルに勝利します。

遊我たちのペナルティはなくなり、逆にネイルのアカウントは停止されました。

これはネイルの遊我と対等な条件で戦うべきというセツリによるもので、遊我とのラッシュデュエルで敗北した結果、ペナルティが6つ溜まったことが原因です。

ただこの26話、伏線というほど大げさなものではないかもしれませんが、気になる描写がありました。

それは遊我とネイルのラッシュデュエルが行われたゴーハ社のビルが、ラッシュデュエルの影響を受ける場面があることで、ネイルの仕組んだ演出なのかが分からないまま26話は終わります。

新たな敵の存在も匂わせていたので、そちらに原因があるかもしれません。

どちらにせよ、主人公の目的を『デュエルを広めること』にすることで、過去の遊戯王とここまで違いが出せるのかと見ていて驚く回でした。

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『遊☆戯☆王SEVENS』23~24話を振り返る【変える側から変えられる側へ】

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※以前自分のブログに書いた記事を移したものです。

23話

22話の描写でルークのパウリエフェクトの謎が深まったまま始まった23話ですが、その始まりは不可解なもの。

セツリの門の縁日の出店のようなものが並んでいました。そこではセツリの名の下で理不尽な商売が行われています。

遊我はそれが何を意味しているのかを理解している様子でしたが、残りの3人は戸惑うだけでした。

セツリとは『自然の摂理』などに使われる摂理という単語が元だと思われ、『万物を支配する法則』を意味します。

そのためセツリの門の出来事はネイルがルールを作る側であることをアピールしているのでしょうが、もっと分かりやすく描写してほしかったなと見ていて思いました。

ラッシュデュエルは遊我対ネイルでしたが、遊我は今までにないくらい動揺しています。

その原因もよく分からないまま、遊我はネイルのマキシマム召喚によって負けました。これで6回までは許される敗北ペナルティは2までたまったことになります。

遊我が敗北したことで今までとは違う強敵が現れる演出でしたが、セツリの門での出来事も含めキャラクターの心情が分かりずらい、SEVENSとしては珍しい不親切な回でした。

24話

上記のような内容だった23話に対し、対照的に24話はキャラクターにしっかりスポットが当たっていました。

ネイルに負け、ロード研究所に姿を見せなくなった遊我から24話は始まり、遊我はロアの部屋にいることが判明します。

遊我はネイル戦以降落ち込んでいますが、負けたことではなくネイルがマキシマム召喚という新たな召喚、ネイル風に表現すればセツリを生み出したことがその理由。

遊我は既存のデュエルに手を加えたラッシュデュエルを広めることを目的にしています。そのため勝ち負けには特別こだわりません。

そんな遊我でしたが新しい召喚を生み出されたとなると話は別です。今までの遊我は既存のルールを壊す側にいたのですが、ネイルによって壊される側に回ったことが落ち込む原因でした。

歴代の主人公との違いがはっきりと出たエピソードといえます。

アニメでも描写されていましたが、遊我自身ラッシュデュエルにわざと手を加えやすいようにしていました。

『自分がラッシュデュエルを生み出したように、誰かが新しいルールを生み出してみんなで楽しめるようにしたい』というのがその理由でしたが、実際にそれが行われるとショックを受け落ち込むというのは面白い描写です。

一方そんな遊我に対し、ルーク、学人、ロミンの3人は自分たちにできることをやろうとしました。

その最中にもルークの言動に面白いものがあります。

それはロード研究所に来ないため遊我の家に電話をかけた際、ルークの一人称が僕になり話し方も敬語に変わっていたことです。

自己紹介もルークではなく、本名の上条龍久と名乗っていました。

ルークはつけている腕時計を「ひい爺様からもらった」と話し、食後に「ごちそうさまでした」と言うように育ちの良さが本筋とはあまり関係ない部分で出てきます。

24話でもそんなルークの育ちの良さが出ていました。

3人は3体に分身したオーティスとラッシュデュエルすることで、マキシマム召喚に対抗できる手段を見つけようとします。

元々ネイルが出した条件は6回負けたら遊我たちの負けというもので、24話の開始時点でペナルティは2つなので4回は負けていいということ。

ですがミミとヨシオの親子対決でも触れられたように、ネイルが仲間と判定した人物同士のラッシュデュエルではどちらが勝ってもペナルティがつきます。

そのため3人は勝っても負けてもペナルティがつく状態でオーティスとのラッシュデュエルをやらなければなりません。

遊我対ネイルまでにペナルティが1つしかない状態だったので、今後ペナルティの扱いがどうなるか気になっていたので、こういう展開にするのかと見ていて驚きました。

ペナルティは落ち込んでいた遊我が復活する切っ掛けもなっていたので、遊我が落ち込む理由も含めえてこのアニメらしさが出ていた回です。

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『遊☆戯☆王SEVENS』20~21話を振り返る【捨てキャラのいない世界】

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※以前自分のブログに書いた記事を移したものです。

20話

ネイルのマッサージチェア型ドローンが相手だった前回に対し、今回はミミが新たに敵として遊我たちの前に立ち塞がります。

ミミは遊我たちと慣れ合っている自分を変えるためネイルの刺客になっていました。

遊我たちの前にゴーハの幹部として姿を現したのは遊我対ロア戦以来でしたが、その正体はミミであるとすでにバレています。

遊我はゴーハの幹部として現れたミミに対し、『アレ』や『誰でもいい』といった辛辣な表現をしました。

相変わらず毒を吐く遊我ですが、対戦相手は一緒に地下に落ちていたヨシオに決まります。

ヨシオの存在に焦るミミでしたが、今更ラッシュデュエルを辞退することはできません。

ヨシオは世紀末決闘王の姿に変身し、ミミはゴーハの幹部という変装しているんだかしてないんだか分からない姿。そんな2人のバブルVS世紀末対決が始まります。

ヨシオがミミのことを『ゴーハの偉い人』と子供らしい表現する他に、『ぼったくりの罠』という子供とは思えない発言や『企業戦士』を自称するミミ。

お互いの濃すぎるデッキなど見どころの多いラッシュデュエルはヨシオが勝ちます。ミミは息子の成長を喜ぶと同時に、息子に感謝されていることを間接的に知りましたが、ヨシオが勝利したのに遊我たちは敗北と判定されました。

ネイルがミミを遊我の仲間と判定していたことが理由です。わざと負けることを想定したためと思われますが、同時に6話の麺三郎、9話のデュエル恐竜研究クラブ、5話の新聞部も遊我の仲間として把握していたことが判明。

ネイルは立場上遊我とその仲間たちのアカウントを抹消することができますが、そうはせずラッシュデュエルという機会を与えています。

それがネイルのセツリなのでしょうが、ネイルがなぜそうするのかは分からないまま20話は終わりました。

一見ネタまみれに見える回ですが、ミミとヨシオの親子回として綺麗にまとまった回です。

ミミが遊我に仲間として認められていることを喜びつつも、ゴーハで働く大人だから表立って味方はできないという掘り下げもありました。

ちなみにこの回はミミをゴーハのスパイだと見抜いていた遊我でも、本年本厄37歳であることまでは見抜けなかったようで、遊我が驚くという珍しい場面が見られます。

21話

前回で遊我の仲間と判定され、ペナルティを受けたキャラクターがロード研究所に集まったところから始まり、遊我、ルーク、学人、ロミンの4人と麺三郎が地下に落とされました。

地下では謎の覆面アドバイザーが現れたりもしますが、そちらはあまり重要ではありません。今回の主題は地下のラーメン屋です。

店長の自称宇宙人・宇宙子は遊我たちがラーメンを食べ終わった後にデュエルを挑み、ラーメンだからと麺三郎が相手に決まりました。

2つ前の回ではロアが月太と戦ったように、21話はいつもの4人以外がラッシュデュエルをしています。

前々回では遊我、前回はヨシオとミミ、次回予告ではルークが戦っているので4人とゲストキャラが代わる代わるネイルの刺客と戦っていくのではないでしょうか。

ただ宇宙子の場合、自分のことをネイルの刺客だと一言も言っていないので、ただラッシュデュエルをしたかっただけということも考えられます。

宇宙子は遊我たちの前から姿を消し、散々ネタまみれな流れを作っておいてしんみりとした終わり方をしますが、宇宙子が今回だけのキャラクターとはいえません。

遊☆戯☆王SEVENSが捨てキャラのいない構成なのもそうですが、オープニングで宇宙にデュエルディスクが浮かんでいる場面があるのがその理由です。

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オープニングでは一部のモンスターが宇宙で戦い、1分13秒あたりでデュエルディスクが宇宙空間を回っていました。

宇宙編が始まり、そのとき宇宙子が案内役として再登場する可能性は十分考えられますね。

またルークの口上にガンマ線バーストという単語が入りますが、これも宇宙に関係する用語であることからも宇宙子の再登場はあり得ます。

『麺との遭遇』というタイトルに始まり、麺と宇宙ひもを関連付ける内容でしたが遊我とルークに関して興味深い描写もありました。

遊我はラッシュデュエル中、麺三郎に対し負けてもいいと助言。勝利を重要視するルークとは真逆です。

仮に麺三郎が負けたとしてもあと4回は負けていいので、単純にそうアドバイスしたのかもしれませんし、ラーメンとデュエルの融合を夢見る麺三郎に共感したのかもしれません。

どちらにしろ遊我の目の前の相手に勝つことを重視していないスタンスはここでも描写されています。

一方ルークは前回親子対決をする羽目になったミミを、ロミンのときのように『裏切りスパイ』と表現しました。

スパイというものに対する敵意の強さの原因はまだ分かりませんが、その理由が後に語られるか裏切りという要素がルーク自身に跳ね返ってくる可能性は十分にあります。

21話ではロード研究所に新聞部やデュエル恐竜研究クラブのキャラクターも登場したので、これらのキャラクターがまたラッシュデュエルをするかも含めて今後の展開が楽しみになる回でした。

今回宇宙子が使用した『コズミックストリング・ヌードルイダス』の特別イラストver.(ウルトラレアパラレル仕様)がBlu-rayとDVDの特典としてついてきます。

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『遊☆戯☆王SEVENS』17~18話を振り返る【一見ネタでも大体伏線】

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※以前自分のブログに書いた記事を移したものです。

17話

AIレストランの地下にはゴーハ社により全世界のデュエルを任されたネイルがいました。

ネイルはオーティスからラッシュデュエルの存在を知り、データを消すことのできないラッシュデュエルを発案した遊我に興味を持ちます。

ネイルは遊我を騙してマグロ漁船に乗せた偽物のカイゾーの黒幕で、遊我にカイゾーのオリジナルデータが欲しければデュエリストを倒して自分のところまで来るよう指示しました。

遊我たちが奥へ進むとネイルの刺客・猫山シュレティンガーが現れ、ルークとのデュエルが始まります。

ルークの迷い

シュレティンガーはシュレディンガーの猫という箱の中の猫の生死はいつ確定するかという思考実験が元ネタ。

様々な説がありますが箱を開けて観測するまで猫の生死は分からない(生きている世界と死んでいる世界が存在する)点は共通しています。

これを意識したのかシュレディンガーは選択を迫る戦法でルークを混乱させ、追い詰められたルークは自分がルークと名乗っていることさえあやふやになりました。

実はルークには『デュエルの王になった遊我が本当に自分に王の座を譲ってくれるのか』という悩みがあることが今話で判明します。

相変わらずな遊我

選択を迫られて悩むことで別の悩みでも考え込んでしまうという、一見物事を深く考えなさそうに見えてそうじゃなかったルークに対し、遊我は相変わらずどこか黒いです。

ネイルがラッシュデュエルを消したがっていることを知ったときも、「ラッシュデュエルに関わった人間すべてのアカウントを抹消すればいいんじゃないの?」と主人公にあるまじき発言をしています。

前話の新太がデュエルディスクにチートを仕込んでいたことから出た発言ですが、それを踏まえてもゲスい。

ルークがラッシュデュエル中に自分に王の座を譲るのか聞いたときも、友達であることを前置きしたうえで「やだよ」と即答します。その上で無数の可能性があるから、ルークが王になる可能性もあると言い切りました。

この台詞はシュレディンガーの猫の生死どちらも世界も存在することにも引っ掛けています。

王の器という表現がありますが、ルークに対する発言や落としてから上げる過程を見ても劇中で最も王にふさわしいのは遊我ですね。

すっかり味方のポジションになったミミや、ラッシュデュエル後に「宿題をしたまえ」と言うネイルによって地上に返されるなど、本編以外でも小ネタの多い回でした。

18話

次の相手はロアロミンでドラムを担当していた月太です。月太は自分のロアロミンの中での扱いの悪さに不満があり、バンドから脱退して自分を評価するネイルの側につくと宣言しました。

月太はゴーハのサーバーにアクセスし、セブンスマジシャンのデータを消すことができる技術の持ち主なので、それがネイルと知り合うきっかけになったと思われます。

また遊我、ルーク、学人とロアロミンとの3対3のチーム戦でも、自分だけ参加できないことに不満を感じていました。3対3に1人だけ参加しなかったことが、この回で伏線となったのです。

ラッシュデュエルはロミンと一緒に現れたロアが月太と対戦することになるのですが、今話はラッシュデュエルの内容より演出の方が見どころが多いです。

月太は今までの裏方のような扱いとは逆に、ゴーハ社の社員たちがゲッタコールを行うのですが、その中にはウシロウもいました。

ロアもロミンのデュエルギターで弾き語りを始め、歌で自分の思いを月太へ伝えます。その行いに学人とロミンは感動し月太にも気持ちは伝わりますが、遊我とルークはついていけず引いていました。

このときの遊我は普段しないような表情をしています。

ラッシュデュエルの結果はロアの勝利に終わり、綺麗に纏まるように見えかけますがそうはいきません。

ロアがドラムロボを作ってほしいと遊我に頼もうとしていたことがばれ、月太は文句を言いながら姿を消します。ロアはドラムロボ製作を遊我に頼むのをやめて帰っていきました。

月太は姿を消しましたが謎は残っています。月太は楽器もデュエルもロアの影響で始めましたが、ゴーハのサーバーにアクセスできるレベルのプログラミング技術についての言及はありませんでした。

再登場しそうな感じだったので、月太とネイルの接点も含めてその辺りのことは今後語られかもしれません。

また18話も小ネタのある回でした。

まずロアの部屋をロミンがカレーまみれにしたことが話題として登場します。

遊我がカイゾーのオリジナルデータを取り戻せなかったら、新しくデータを入れ直すとさらっと発言しロミンに「カイゾーがかわいそう」とまで言われました。

ウシロウも少しだけ天丼で出てきますし月太の知名度の低さや扱いの悪さも、遊我やルークが覚えていないことやチーム戦を回想するかたちで表現されています。

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『遊☆戯☆王SEVENS』15~16話を振り返る【ネタ回に見えて伏線回】

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※以前自分のブログに書いた記事を移したものです。

15話

カイゾーから遺跡の情報を聞いた遊我たちは、カイゾーに案内されるままある船に乗りました。その船はゴーハ水産小の実習船で、遊我たちを乗せたまま出航してしまいます。

船の船長であり小学生漁師デュエリスト・七海は、遊我のロードがゴミとして船から引き上げられたことから遊我にラッシュデュエルを挑みます。

いつもの遊戯王です。

普及するラッシュデュエル

七海は漁業研修で港に寄稿した際、地元の住人とラッシュデュエルをしていたことを話すので、ラッシュデュエルが世界中で広がっていることに遊我は喜びルークは驚きました。

ラッシュデュエルの普及はゴーハ社から妨害を受けていますが、ローカルな手段である新聞や口コミまで防ぐことはできません。

船自体が小学校で船長も小学生とネタ要素が強い回ですが、そのことをしっかり描写してます。

狙われたカイゾー

ラュシュデュエルは遊我の勝利で終わります。ラッシュデュエルを通して遊我を認めた七海は遊我がロードを海に捨てたことに疑問を持ちますが、ロードが喋ることでその疑問は解決します。

前話でカイゾーの様子におかしなところがあり遊我があそれに気づいている描写がありましたが、15話ではカイゾーが乗っ取られていたことが判明しました。

ロードはカイゾーが完全に乗っ取られる前に自分の一部を移植したもので、遊我にカイゾー本体が乗っ取られていることを知らせるために海に飛び込んだのが真相です。

それを知った遊我が偽物のカイゾーを問い詰め、遺跡の情報も嘘だということが分かると、偽物は捨て台詞を吐いて逃げていきました。

遊我は一ヵ月戻らない漁船に乗ってしまったわけですが、七海の協力で街に戻りカイゾー本体につけていた発信機の反応をおうと、そこはAIレストランでした。

AIレストランはすでに6話で登場したことがあります。6話では馬井食堂の店主がすっかり客が来なくなったことに落ち込み、店を閉じようとする原因になっていました。

6話は麺三郎の口コミで馬井食堂が人気店になるという終わり方で、15話は口コミの有効さが描かれた点で6話と同じです。

馬井食堂はその後も数回出ていたのに対し、初登場以降触れられていなかったAIレストランですが、カイゾーが乗っ取られるエピソードで再登場しました。

どんなに濃いキャラクターでも出オチで終わらずその後のエピソードで再登場させてきた遊戯王セブンスなので、AIレストランが再登場するのはこのアニメらしいです。

今回の黒幕が遊我をゴーハから遠ざけようとしていることと、乗っ取られたカイゾー本体がAIレストランに向かったことにどんな関係があるのか。

それを謎として残したまま15話は終わります。

16話

AIレストランが登場した回に遊我、ロミン、学人の3人は出禁になっています。

そのときルークは不在だったので入店することができましたが、ルークが食べ過ぎて払えない料金分皿洗いをしなけれなならなくなり、おまけにロミンはお店の皿を大量に割ってしまいました。

AIレストランで働く新太の提案で、ラッシュデュエルで勝利すれば皿洗いを免除するという条件を飲みロミンが対戦し勝利します。

ここまでにカイゾーを乗っ取ったAIはまったく出てきませんが、その後AIレストランに地下室があることを知り、地下に向かうと謎の人物が現れるところで16話は終わりました。

このようにあらすじだけ見るとあっさりしていますが、カイゾーの残ったデータを遊我が自転車サドルに入れ、久しぶりに登場するルークのパウリエフェクトで新太のデュエルディスクのチート機能を破壊するとネタ要素は多いです。

またこの回ではたまたま店にいたミミが保護者のような言動をしていたり、ロミンがルークに感謝したいけどできないことに苛ついたりと、キャラクターの描写にこれまでとは違う一面が出ていました。

またロア戦のエピソードを除いて1話完結だった1クールに対し、2クールの1話完結はロミンの料理回のみ。

カイゾーがおかしくなった回を始まりとすると16話は3話目にあたります。1話完結のエピソードは減り、長編が増えていくのかも含めて今後が楽しみです。

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『ミュークルドリーミー』8~9話を振り返る【狂気は加速する】

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※以前自分のブログに書いた記事を移したものです。

8話

ゆめのクラスは林間学校に行くことになったのですが、そのバスの中でかえではわかばがある男子生徒をずっと見ていたことに気づきます。

かえではそれが朝陽だと思い、ゆめを巻き込んでわかばと朝陽が一緒に行動できるよう企みますが、わかばが好きなのは翔平という朝陽の友人なので迷惑でしかありません。

わかばは夜にかえでを呼び出して迷惑であることを伝えますが、2人の関係はぎくしゃくしてしまいます。

翌日のハイキングでもその状態は続いたままで、わかばはゆめ達の班から1人で抜け出しブラックスキーマができたところをゆにに狙われます。

ブラックアビスを埋め込まれたわかばは、レスリングのような格好でプロレスラーのような行動をとりゆめ達にラリアットをしようとし、マントで空まで飛ぶようになってしまいました。

ゆめはブラックアビスの存在に気づきユメシンクロでわかばの夢の中に入ります。そこにはリングがあり、わかばが「かかってこいや!」と叫び、それをみてゆめは「こんなキャラじゃないのに」とショックを受けます。

夢の世界ではキャンプファイヤーが擬人化したキャンプファイヤーマンという怪獣のような姿になりますが、ぺこが寒いギャグで弱らせわかばは正気に戻りました。

目を覚ましたわかばはときわに助けられてゆめ達と合流し、お互いに謝ることで仲直りしゆめ達はわかばが好きなは朝陽ではなく翔平であることを知ります。

報われない朝陽

あらすじのようにゆめはわかばが好きなのを朝陽だと勘違いするのですが、ゆめはそのことにショックを受けていません。それどころかかえでに協力し下手な芝居までしています。

ラストのフォークダンスでも朝陽は照れていますがゆめは平然としていました。朝陽が報われることはあるのでしょうか。

キャラクターの名前

今話で2人のキャラクターが出てきたことで名前にある程度の規則性があるのではないかという説が立てられるようになりました。

ゆめと仲のよいわかば、かえで、はなの苗字は緑野、赤名、白石で担任は青井先生です。朝陽の苗字が南川でときわの苗字が安西、翔平の苗字が北田であることを踏まえると準レギュラーの苗字は色と方角をいれることで統一しているのかもしれません。

ゆめとまいらの苗字がそれぞれ日向と月島でことこが今井なので必ずしも規則性があるわけではなさそうですが、ときわが朝陽や翔平と同じ方角の文字が苗字に入ったキャラクターであることは頭の中に入れて見ていきたいと思います。

ときわは川から流れてくるぬいぐるみを見つけているので、今後出てくることは間違いなさそうですが、その時ゆめ、まいら、ことこの3人と距離のある立ち位置のなるのかも含めて楽しみにしていきたいです。

わかばやときわに意識が向きがちですがゆめとまいらはわかばとかえでのケンカに責任を感じたり、下手な芝居をかえでに突っ込まれるゆめや牛乳パックを持って撮影するまいらの描写のように主要キャラにも見どころの多い回でした。

9話

飼っている犬のきゅう(1歳オス)に元気がなく、獣医に見せても「悪い所は見当たらない」と言われたことが気になったゆめは、きゅうの夢の中に入って調べようとします。

ちょうど相談していたまいらがことこを連れて家に来たので、すうにも調べてもらいましたがブラックアビスは見つかりません。

みゅうは犬が苦手なのでユメシンクロしたがりませんでしたが、ぺことすうが一緒に行くことで覚悟を決めました。

ユメシンクロで入ったきゅうの夢の中はゆめの住む街そのものでしたが、きゅうが犬から人に擬人化していました。

人の姿になったきゅうはいつもどおりゆめと散歩に行きたがりますが、夢の中のゆめはぐっすり寝ていたのでゆめが変わり散歩に行きます。

散歩をしながらゆめはきゅうと話すことで、きゅうにはみゅうと仲良くなれないという悩みがあり、それが元気がない理由だと知りました。

そこへ「今度はこっちが邪魔する番」ときゅうの夢の中に入ったゆにがブラックアビスを使い、猿のぬいぐるみを巨大化させます。

ぬいぐるみごとゆにを撃退したゆめ達は夢から戻り、みゅうはきゅうと仲良くなりましたが他の犬はダメなままなところで終わりました。

擬人化デート

『ペットの犬は自分を家族の一員で人間だと思い込んでいる』という話を聞いたことがあるので、それを元にしたのだろうとも思いますが今話も狂ってました。

夢の中のきゅうは擬人化していましたが、犬の時と同じ首輪をつけゆめにリードを渡してきます。

散歩でも朝陽に出会ったきゅうは「デートみたいだろ」と言い、朝陽じゃ「邪魔しちゃ悪いよな」とあっさりどこかに行きます。ちなみにゆめはデートと言う単語で杉山を妄想しました。

きゅうがそこら辺の草むらでトイレを済ませようとしたので、驚いたゆめが慌ててコンビニに連れていきますがそこでもコンビニに入っていいことを喜び、おまけにそこではストローで一緒に同じ飲み物を飲みたいと言います。

その後も2人で遊ぶのですが、ボール遊びではゆめが投げたボールをきゅうが手でキャッチして投げ返すというもの。

一見普通の光景ですがきゅうが夢の中で擬人化した犬であることを考えると狂気を感じざる負えません。

ことこの眼光

きゅうのことばかり書いてきましたがことこもいい感じにほぐれてきました。元々好奇心旺盛な性格なのは描写されていましたが、まいらとぺこのコントに「あん?」と聞こえないように呟いたことで、お笑いについては厳しいことも判明します。

まいらもゆめとことこに受けなかったことにめげず別の話題を持ち出し、ゆめやぬいぐるみ達がいない間にことこに対してボケます。これも失敗でことこから冷たい目で見られるのですがまいらにへこたれる様子はありません。

お笑い部を立ち上げても部員が集まらない時もそうでしたが、まいらはへこたれないキャラクターとして描かれていますね。

みゅー達も所々でボケる場面があり、すうもゆめときゅうが変な雰囲気になった時に空気を読まずブラックアビスの反応を調べたりするなど、みゅー達に馴染んてきたことが分かる描写になっています。

綺麗な作画でシュールな光景やボケを描き、ちゃんと話としてもオチをつける内容の濃い回でした。

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『遊☆戯☆王SEVENS』13~14話を振り返る【締めくくりと息抜き】

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※以前自分のブログに書いた記事を移したものです。

ロアの目的

遊我を反則負けに追い込んだロアでしたが、10年前遊我にセブンスロード・マジシャンを渡したホログラムの男・オーティスがステージの現れ状況は変わります。

オーティスは自分がゴーハ社の社員であることを明かし、セブンスロード・マジシャンは不正カードではないと断言。

その上でロアがセブンスロード・マジシャンのデータを閲覧できないよう細工したと指摘しました。

ロアはオーティスが現れることを知っていたようで、動揺することなく10年前自分ではなく遊我にセブンスロード・マジシャンを渡したことに文句を言います。

遊我がセブンスロード・マジシャンを手に入れたのは10年前、とあるデュエル大会の会場でオーティスに渡されました。そのとき同じ場所にロアもいたのです。

ロアは自分ではなく遊我がカードを受け取ったことが不満で、自分なりに世界を変えようとバンドを始めたことも明らかになりました。

王の器

ロアの言動は一見かっこよく見えますが、やっていることはただの逆恨みです。裏工作もばれましたが遊我は怒ることなく、それどころかラッシュデュエルを続けたいと言いました。

その言動はロアとはかけ離れたものでミミも思わず感心します。

ラッシュデュエルの結果は終わりますが、その内容はロアが遊我にセブンスロード・マジシャンを引かせるためカードを墓地に遅らせ続けたことが敗因でした。

そのため最初から勝つために戦っていたらどうなっていたのか分からないという形になっています。

その遊我に劇中で唯一勝利したルークですが、オーティスにはスルーされ『デュエルの王になる男』という言葉がむなしく響きました。

王にこだわるロアやルークと、王という概念へのこだわりの薄い遊我との格の差が出た回ともいえます。

ラッシュデュエルが強いだけではデュエルの王にはなれません。それもあってかオーティスと話す遊我を意味深な表情で見つめていました。

ゲストキャラ総出演

前話では登場しなかった新聞部、ヨシオ、デュエル恐竜研究クラブが登場。クラブはオーティスの出現を予測、ヨシオは新聞部をステージまで運び新聞部はオーティスがゴーハの社員であることを発表します。

13話は1クールの締めにあたる回ですが、それにふさわしい内容でした。とはいえ残った謎もあります。

オーティスの正体はゴーハの社員であることしか判明してませんし、遊我がセブンスロード・マジシャン以外の魔法使い族のカードをどこで手に入れたかも分かりません。

遊我に限定すれば王の器にふさわしいともいえる遊我の底知れなさが強まった回でもあります。

オーティスの名前も某所で『オーティス→otes→seto→瀬戸』という説を見たので、正体意外にも秘密があるかもしれません。これからどうなるかが楽しみです。

カレー作りの裏側で

14話は息抜き回のようなもので、ルークとの仲直りのために料理のできないロミンがカレー作りに挑戦する回です。

学人たちの協力の元でカレーに挑戦するロミンに尺が割かれていますが、今後の伏線になりそうなことも描写されました。

それはカイゾーの様子で、自転車に改造されたカイゾーは外を出歩いているときに別のドローンから警告されます。

それは違法改造ドローンという真っ当なもので、ドローンたちに通行を止められデュエルで決着をつけることを提案します。

カイゾーはドローンがそれを受けたことに驚きつつもデュエルを始めますが、その決着ははっきりしないままドローンたちは去っていきます。

途中から覗いていた遊我もデュエル後カイゾーに話しかけますが、カイゾーが反応するまで若干の間がありました。

遊我に気づいたカイゾーはそれまでと変わらない様子ですが、ロミンのことを「ロミンちゃん」ではなく「ロミンたん」と呼ぶようになります。

そのことに気づいたのかそれともカイゾーの変化を別のことで気づいたのかは描写されませんが、遊我はカイゾーの言動に疑問の目を持ちました。

カイゾー関連の描写はここから進展がないので、次回以降に期待ですね。

遊我は一件興味のあることにしか関心を持たなそうですが、実は周りをよく見ているキャラクターです。

14話はそれが顕著で、ルークが食いしん坊であることに気づきカレーを提案したのも遊我で、ロミンがカレー作りに挑戦しているロアの部屋にルークを誘い、ルークに踏み出せないロミンにの後押しをしていました。

遊我は自分が前面に出るときとそうでないときを見極めているということかもしれません。

ちなみにこの回のオチはロミンがカレーに余計なものを入れて、ロアの部屋を含むマンション全体にカレーをぶちまけるところで終わりました。

ロアは自分の部屋の惨状に「何じゃこれあ!」と叫ぶだけです。前話では散々裏工作をしていたので、それに対するペナルティのようなものです。

14話はラッシュデュエルをする場面が、カイゾーと他のドローンがデュエルしてるっぽい程度しかありません。

こういう話がやれてそれでも面白いのは『遊戯王セブンス』らしいといえます。

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