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アニメ『ライフル・イズ・ビューティフル』12話を振り返る

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※以前自分のブログに書いた記事を移したものです。

12話

12話でも全国大会は続いていますが雰囲気は和やかになり後日譚的な面が強いです。

カレーは甘口か辛口のどちらがいいかで対立するひかりと雪緒ややけくそになる小桜、エリカに話しかけられない沙由や、好きなバンドであるエビルエデンのTシャツをきた瀬怜奈もそれを演出しています。

中西妙

満を持して登場しましたが、出番はあまりありませんでした。秋田で射撃をやっているのは1人だけなので地元で戦うことなくあっさり全国大会へ参加した程度の描写だけでひかりと絡みます。

ひかりとあっさり仲良くなると、射撃する場面もなく個人戦でファイナルに残り入賞するという結果が出ただけでした。

ファイナルについて

公式サイトでも紹介されていますが、個人戦について簡単に解説します。

個人戦は本選とファイナルの2つに分かれ、ファイナルに出場できるのは本選の上位8名で、その8人で1人ずつ抜けていく負け抜け戦をやり順位を決定。

アニメでも簡単に説明がありましたが、尺が足りず説明も試合もあっさりしていました。あと1話あれば個人戦も色々描写できたんじゃないかと残念に感じましたね。

ひかりの射撃

ひかりは団体戦とは打って変わり、まともな結果を出せませんでした。その点数は544.8という悲惨なもので、県予選で泉水が574.9だったことを踏まえるとどれだけ低いのかが分かります。

その5話に「何で撃てたかも、何で撃たなくなったのかもわからない」というひかりの台詞があります。6話では県予選の数字が練習で出せないことに悩む場面もありました。

本番だけ強いひかりのことをエリカは「ひかりのためにならない」とも言っていました。

そういった悪い方向への積み重ねが全国大会の個人戦というこれ以上ない場所で形になったのです。

結果が張り出されその数字を見たひかりはとぼとぼと会場の外まで歩き、体育座りでうずくまりました。

この間画面には水色のトーンがかかり、ひかりの呆然自失な心理状態が演出されています。分かりやすい重さはありませんが緩いだけのアニメではないことがよく分かる場面ですね。

それでもシリアスにはなりきらずギャグな演出も挟まれます。

他の面々

エリカは団体戦のリベンジを果たすかのように高得点を出しファイナルに行けますが、雪緒はダメでした。そのエリカもファイナルでは7位なので、そう簡単にトップになれないのは個人戦も変わりませんね。

ただこの二人の描写は明らかに尺が足りていませんでした。12話自体が後日譚のようなものとはいえ、雪緒がファイナルに行けなかったことにも尺を割いてほしかったですね。

これは他のキャラクターにも言えることで、あきらと零が参加したエアライフルには止め絵とあきらが4位だったと触れられるだけで、ミサと小桜に至っては射撃の場面すらありませんでした。

ラスト

個人戦の結果が終わりあきらが黄昏たりもしますが、ひかり達は1年生なので表面的には落ち込んだ様子はあまりありません。

鶴巻先生に至っては呑気としかいえず、「夏休みはまだまだはじまったばかりよ!」と言ってしまいます。

大会後にホテルに戻ってからひかりが1人で星を見る場面もありますが、最終回でもまでシリアスになり切らないアニメでしたね。

大会後の描写も簡潔です。ひかりが全国大会で他校の面々と仲良くなった様子や、真帆に「もう一度撃ちましょう」といわれたことが描写された後で、決意を新たにしてビームライフルを構え、青空に射撃音が響くところで終わります。

12話は水面や青空の描写に力が入った回で、ひかりが個人戦の結果に呆然とした直後に見上げた青空は重苦しいものでしたが、ラストの青空は爽やかでひかりの心情を現すものになってましたね。

www.mation-anime.com

次回はこちら。