nijigen_box

二次元中心の雑多なブログです。公式アカウントが投稿したイラスト付きツイートなどを埋め込んだまとめもあります。

アニメ『Lapis Re:LiGHTs(ラピスリライツ)』の終盤に向けて思うこと

※以前自分のブログに書いた記事を移したものです。

ラピスリライツの設定について思うことを自分なりにまとめて書きました。

LiGHTsの現状

8話で退学をかけてオルケストラに挑んだティアラたちでしたが、その結果は失敗に終わり退学が決定します。

9話はフローラ女学院の校門前で途方に暮れるティアラたちから始まりますが、この退学に不満を持つ生徒は描写されても教員側、特に8話でティアラと直接話をした理事長のクロエは姿すら見せません。

ティアラが1度赤点をとったロゼッタたちの班に強制的に入れられたことについて、その理由はまだ明らかになっておらず、8話でティアラに何か言いかけたことも含めてクロエは何かを抱えています。

そのことについて9話では全く触れられず、マームケストルに残ったロゼッタたちを中心にエピソードが動くという違和感を持ち続けたまま話が進む構成になっていました。

ティアラの退学後に王家の迎えがすぐに来たことや、6話でラヴィが理事長室から地図を持ち出した際に、ティアラの姉・エリザらしき人物とすれ違っていることからエリザとクロエは何かしらのやり取りをしていたと考えられます。

この場合重要になるのはエリザの目的です。どういった理由なのかは不明なままですが、1話のティアラの回想でエリザは妹が魔女になることに反対していました。

ここで気になるエピソードがあります。

それは書き置きをしたというラヴィに対し、クロエが手紙越しに地図の無断持ち出しによる減点を通知したことです。

ラヴィの書き置きを見たうえで無断持ち出しと判断したのか、それともエリザが何かしらの介入をしたのか。

エリザは回想でしか喋らないのでLiGHTsのオルケストラで、LiGHTs以外の誰かが魔法を使ったことも含めて真相は謎のままです。

メタな視点になりますがティアラをロゼッタの班に入れたのも、ラヴィの置き手紙を破棄したのも減点で赤点をとらせ退学に追い込むため。

クロエと連絡を取っていたのですぐに迎えを向かわせたのもエルザの策略だとしたら、エリザへヘイトが集中するので、そういう展開にはならないんじゃないかなーと思います。

魔女の立場

「常に魔女としての自覚と責任を持ち、隣人の光たるよう心がけてください」

これは8話でのフローラ女学院の教師の言葉です。

こう語られる魔女ですが周囲や一般人からどのように見られているのかははっきりしません。

マームケストルではティアラやあんじぇが魔法を使うことについて好意的に捉えられていましたが、あれがあの世界のデフォルトなのか魔女の集まる女学院がある街だからかは不明です。

1話での描写から魔女は魔法で『1つのナイフを投げた後で数を増やせる』『当たると爆発する弓矢を生み出せる』ことが描写されていました。

アニメを見る限り魔女以外は同じことができないようです。そんな世界なのですから魔女狩りのように魔女は危険視されてもおかしくありません。

だからこそオルケストラが存在するのだと考えられます。

オルケストラは魔女にとって魔力を補充できる広報活動、魔女以外の人々にとってはインフラの維持と魔獣退治に繋がるイベントである。

そう考えれば『ラピスリライツ 〜この世界のアイドルは魔法が使える〜』のこの世界のアイドルは魔法が使えるの部分もしっくりきます。

でも退学

ここまで書いたところでアニメのある描写に疑問が浮かびます。それは退学が決まった後、すぐに学園から放り出された描写があることです。

ティアラたち5人はただの少女ではなく魔法を使える魔女で、劇中でも魔女は『隣人の光たれ』と言われました。それなのに碌なケアもなく学院から追い出されるのは引っ掛かります。

そもそもラピスリライツの世界の魔女が、どんな地位にあるのか不透明なままでした。

オルケストラを行うのもフローラ女学院の生徒ばかりですが、それでは生徒ではない魔女はオルケストラができないのかという疑問も浮かびます。

オルケストラが街の維持に必要なものなら生徒に限る必要があるのでしょうか。

8話ではエリザたちの卒業後について簡単に触れられましたが、学院を卒業(引退?)した魔女たちがオルケストラをした描写はありません。

学院は魔女に免許を与える機関であり、卒業したらあちこちで魔女として仕事があるので、オルケストラによる広報と魔力の補充は生徒の役目ということなのかもしれません。

ただこれだとティアラたちのような魔力を多く補充できる人材を、赤点という理由で退学にしてオルケストラができない状態にしてしまうところに疑問を感じます。

学院にとって生徒にオルケストラを行わせることが必修なのか。歌や踊りのレッスンをすることが重要なのか。

重要だとしたら劇中で歌や踊りに加点や減点される描写がないことに引っ掛かります。

オルケストラと今後について

ココ、リリ、メリッサの3人もオルケストラをしているようですが、8話を見る限りオルケストラは生徒による自己申告のように見えます。

ですがオルケストラを自主的にやりそうには見えないアンジェリカとルキフェルも、罰ゲームなのでオルケストラではありませんが5話でユニット名をつけて歌っていました。

班に入ったらオルケストラをできるように準備する義務があるようにも思えますが、それだとティアラがオルケストラをやろうとラヴィたちに提案したことと矛盾します。

1話でロゼッタが班に入るのは自由だとティアラに説明していましが、それならどの班にも入っていない生徒は、オルケストラをやらない扱いになるのかという部分も気になりますね。

このアニメは想像できる要素があちこちに散りばめられているのに、設定面にはあまり触れないのでもっと設定面も掘り下げてほしいです。

今後の展開について

  • マームケストルのオルケストラには測定区域が存在すること。
  • マームケストルの外では魔獣による被害が存在すること。

学院が指定した区域でオルケストラをすることはマームケストルの維持のために必要ですが、マームケストルでだけで歌っても魔獣から人々を守ることはできません。

この2つと『隣人の光たれ』という言葉を踏まえると、ティアラとロゼッタに合流したラヴィ、アシュレイ、リネットの5人は、たくさんの人の光になることを目指すという話になるんじゃないかと思っています。

具体的には学院や街にとらわれることなく、『マクロスΔ』のようにあちこちでオルケストラをやっていくかもしれません。

これらはただの妄想なのでエリザの狙いや魔女になることを反対する理由、9話で姿を見せなくなったクロエも含めて今後真相や裏事情が明らかになると思うので、それを楽しみにしたいです。