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3分でわかるアニメ「名探偵コナン」第797話

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コナンのアニオリ屈指のカオス回です。

あらすじ

毛利探偵事務所に芙奈子という人物が人探しの依頼で訪れますが、その相手が彦根という街で見かけただけの男性で後をつけて隠し撮りしたと聞き、「ストーカーの手伝いはしない」と小五郎は断ります。

コナンは芙奈子に警察へ相談するよう勧めますが、芙奈子がそれを断ったことと芙奈子の手に『犯罪計画書』と書かれた本があることが気になり、芙奈子の後をつけ彦根の住むアパートまで行きます。

彦根の部屋に鍵はかかっておらず彦根自身も2日前から部屋に戻っていていないことを知ったコナンは、芙奈子と一緒に彦根の部屋を探すと電話がかかってきます。電話の相手は出版社で彦根の書いた小説の掲載が決まったことの連絡でした。

芙奈子の持つ『犯罪計画書』が小説の資料であることを知り一安心しますが、実際に宝石強盗が起きます。その犯人は彦根の隣の部屋に住む住人でした。

アパートが古く隣の部屋を除くことができたので、犯人は部屋を覗いて彦根の小説を元に犯罪を実行したのです。彦根が部屋に戻らなかった理由は自分の才能の無さに嫌気がさしあちこちふらふらしていただけでした。

彦根は芙奈子の存在を知り小説の参考にしたいと思い食事に誘いますが、芙奈子は「二次元と三次元になるなどありえません!」と断り逃げるように去り、彦根はそれを追いかけます。コナンはその様子を見て呆れるのでした。

フナチ

上記のように芙奈子というキャラクターの濃さが目立つ回でした。芙奈子も自分のことをフナチと言い、コナンのことも江戸川様と呼びます。

芙奈子は22歳の女子大生ですが髪型はリボンでまとめたツインテールで、キャリーバッグには好きなキャラクターのステッカーを張り一人称もフナチです。リアクションも大きく早口で自分の知識を語るので、コナンも心の中で「ついていけねー」と呆れました。

ただ普段のコナンも新一時代に蘭とのデートでホームズの話をしているので、ある意味似た者同士です。

芙奈子は悪い気がしても鍵のかかってない彦根の部屋に入りますが、コナンが事件が絡むと推理のために独断で動き危険な目に遭うことを考えると、目的のために暴走しがちという共通点があるとも考えられますね。

フナチという名称も自分の好きな乙女ゲーからきていて、彦根に興味を持ったのもその乙女ゲーの『蜃気楼の君』というキャラクターに似ているのがきっかけでした。
街で偶然見かけたというのも嘘で、彦根が取材のために入った店で店員よりも親切に教えてくれたと彦根によってばらされています。

特殊な回

劇中でもフナチの妄想としてマンガのような演出が入り、コナンがそれをスルーしながら話を進めるコナン全体で見ても特殊な回です。
登場人物もいつものメンバーはコナンと小五郎、高木の3人だけで灰原や少年探偵団どころか蘭すら出てきません。

主要人物が少ないためか犯人が捕まるまでにもひと悶着があります。それは彦根の部屋の別の隣人も彦根の部屋に入り、彦根のPCを売って金にしていたというものです。

彦根は左右両方の部屋の住人から部屋を覗かれ、片方の住人からはPCを盗まれもう片方の住人からは自作の小説を犯罪に利用されていました。

当の彦根はどこか抜けた人物でそのことを気にしている様子はなく、事件よりも芙奈子に興味津々です。
彦根の住むアパートはお世辞にも綺麗とは言えない古い建物で、彦根自身も裕福には見えません。

それでも奢ると言ってまで食事に誘い小説に出していいか聞くのですから、描写を見る限り女性とは見ていなそうですが小説の参考や刺激になる人物と捉えているのでしょう。

この回は一見ネタ回やカオス回に見えますが、大まかな流れを見ればいつもの『名探偵コナン』でした。
芙奈子が雨でぬかるんだ道を歩く場面や、彦根の部屋を開けると窓が閉じているのに風が吹く等、ちょっとした描写が伏線となり事件の解決に結びつきます。

2人の今後は気になりますが、芙奈子の言動が濃すぎるのでもう1度出てくることはないんじゃないかなーと。たまにはこういうキャラクターが出てきてもいいとは思いますね。