『ミュークルドリーミー』8~9話を振り返る【狂気は加速する】
※以前自分のブログに書いた記事を移したものです。
8話
ゆめのクラスは林間学校に行くことになったのですが、そのバスの中でかえではわかばがある男子生徒をずっと見ていたことに気づきます。
かえではそれが朝陽だと思い、ゆめを巻き込んでわかばと朝陽が一緒に行動できるよう企みますが、わかばが好きなのは翔平という朝陽の友人なので迷惑でしかありません。
わかばは夜にかえでを呼び出して迷惑であることを伝えますが、2人の関係はぎくしゃくしてしまいます。
翌日のハイキングでもその状態は続いたままで、わかばはゆめ達の班から1人で抜け出しブラックスキーマができたところをゆにに狙われます。
ブラックアビスを埋め込まれたわかばは、レスリングのような格好でプロレスラーのような行動をとりゆめ達にラリアットをしようとし、マントで空まで飛ぶようになってしまいました。
ゆめはブラックアビスの存在に気づきユメシンクロでわかばの夢の中に入ります。そこにはリングがあり、わかばが「かかってこいや!」と叫び、それをみてゆめは「こんなキャラじゃないのに」とショックを受けます。
夢の世界ではキャンプファイヤーが擬人化したキャンプファイヤーマンという怪獣のような姿になりますが、ぺこが寒いギャグで弱らせわかばは正気に戻りました。
目を覚ましたわかばはときわに助けられてゆめ達と合流し、お互いに謝ることで仲直りしゆめ達はわかばが好きなは朝陽ではなく翔平であることを知ります。
報われない朝陽
あらすじのようにゆめはわかばが好きなのを朝陽だと勘違いするのですが、ゆめはそのことにショックを受けていません。それどころかかえでに協力し下手な芝居までしています。
ラストのフォークダンスでも朝陽は照れていますがゆめは平然としていました。朝陽が報われることはあるのでしょうか。
キャラクターの名前
今話で2人のキャラクターが出てきたことで名前にある程度の規則性があるのではないかという説が立てられるようになりました。
ゆめと仲のよいわかば、かえで、はなの苗字は緑野、赤名、白石で担任は青井先生です。朝陽の苗字が南川でときわの苗字が安西、翔平の苗字が北田であることを踏まえると準レギュラーの苗字は色と方角をいれることで統一しているのかもしれません。
ゆめとまいらの苗字がそれぞれ日向と月島でことこが今井なので必ずしも規則性があるわけではなさそうですが、ときわが朝陽や翔平と同じ方角の文字が苗字に入ったキャラクターであることは頭の中に入れて見ていきたいと思います。
ときわは川から流れてくるぬいぐるみを見つけているので、今後出てくることは間違いなさそうですが、その時ゆめ、まいら、ことこの3人と距離のある立ち位置のなるのかも含めて楽しみにしていきたいです。
わかばやときわに意識が向きがちですがゆめとまいらはわかばとかえでのケンカに責任を感じたり、下手な芝居をかえでに突っ込まれるゆめや牛乳パックを持って撮影するまいらの描写のように主要キャラにも見どころの多い回でした。
9話
飼っている犬のきゅう(1歳オス)に元気がなく、獣医に見せても「悪い所は見当たらない」と言われたことが気になったゆめは、きゅうの夢の中に入って調べようとします。
ちょうど相談していたまいらがことこを連れて家に来たので、すうにも調べてもらいましたがブラックアビスは見つかりません。
みゅうは犬が苦手なのでユメシンクロしたがりませんでしたが、ぺことすうが一緒に行くことで覚悟を決めました。
ユメシンクロで入ったきゅうの夢の中はゆめの住む街そのものでしたが、きゅうが犬から人に擬人化していました。
人の姿になったきゅうはいつもどおりゆめと散歩に行きたがりますが、夢の中のゆめはぐっすり寝ていたのでゆめが変わり散歩に行きます。
散歩をしながらゆめはきゅうと話すことで、きゅうにはみゅうと仲良くなれないという悩みがあり、それが元気がない理由だと知りました。
そこへ「今度はこっちが邪魔する番」ときゅうの夢の中に入ったゆにがブラックアビスを使い、猿のぬいぐるみを巨大化させます。
ぬいぐるみごとゆにを撃退したゆめ達は夢から戻り、みゅうはきゅうと仲良くなりましたが他の犬はダメなままなところで終わりました。
擬人化デート
『ペットの犬は自分を家族の一員で人間だと思い込んでいる』という話を聞いたことがあるので、それを元にしたのだろうとも思いますが今話も狂ってました。
夢の中のきゅうは擬人化していましたが、犬の時と同じ首輪をつけゆめにリードを渡してきます。
散歩でも朝陽に出会ったきゅうは「デートみたいだろ」と言い、朝陽じゃ「邪魔しちゃ悪いよな」とあっさりどこかに行きます。ちなみにゆめはデートと言う単語で杉山を妄想しました。
きゅうがそこら辺の草むらでトイレを済ませようとしたので、驚いたゆめが慌ててコンビニに連れていきますがそこでもコンビニに入っていいことを喜び、おまけにそこではストローで一緒に同じ飲み物を飲みたいと言います。
その後も2人で遊ぶのですが、ボール遊びではゆめが投げたボールをきゅうが手でキャッチして投げ返すというもの。
一見普通の光景ですがきゅうが夢の中で擬人化した犬であることを考えると狂気を感じざる負えません。
ことこの眼光
きゅうのことばかり書いてきましたがことこもいい感じにほぐれてきました。元々好奇心旺盛な性格なのは描写されていましたが、まいらとぺこのコントに「あん?」と聞こえないように呟いたことで、お笑いについては厳しいことも判明します。
まいらもゆめとことこに受けなかったことにめげず別の話題を持ち出し、ゆめやぬいぐるみ達がいない間にことこに対してボケます。これも失敗でことこから冷たい目で見られるのですがまいらにへこたれる様子はありません。
お笑い部を立ち上げても部員が集まらない時もそうでしたが、まいらはへこたれないキャラクターとして描かれていますね。
みゅー達も所々でボケる場面があり、すうもゆめときゅうが変な雰囲気になった時に空気を読まずブラックアビスの反応を調べたりするなど、みゅー達に馴染んてきたことが分かる描写になっています。
綺麗な作画でシュールな光景やボケを描き、ちゃんと話としてもオチをつける内容の濃い回でした。