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『遊☆戯☆王SEVENS』23~24話を振り返る【変える側から変えられる側へ】

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※以前自分のブログに書いた記事を移したものです。

23話

22話の描写でルークのパウリエフェクトの謎が深まったまま始まった23話ですが、その始まりは不可解なもの。

セツリの門の縁日の出店のようなものが並んでいました。そこではセツリの名の下で理不尽な商売が行われています。

遊我はそれが何を意味しているのかを理解している様子でしたが、残りの3人は戸惑うだけでした。

セツリとは『自然の摂理』などに使われる摂理という単語が元だと思われ、『万物を支配する法則』を意味します。

そのためセツリの門の出来事はネイルがルールを作る側であることをアピールしているのでしょうが、もっと分かりやすく描写してほしかったなと見ていて思いました。

ラッシュデュエルは遊我対ネイルでしたが、遊我は今までにないくらい動揺しています。

その原因もよく分からないまま、遊我はネイルのマキシマム召喚によって負けました。これで6回までは許される敗北ペナルティは2までたまったことになります。

遊我が敗北したことで今までとは違う強敵が現れる演出でしたが、セツリの門での出来事も含めキャラクターの心情が分かりずらい、SEVENSとしては珍しい不親切な回でした。

24話

上記のような内容だった23話に対し、対照的に24話はキャラクターにしっかりスポットが当たっていました。

ネイルに負け、ロード研究所に姿を見せなくなった遊我から24話は始まり、遊我はロアの部屋にいることが判明します。

遊我はネイル戦以降落ち込んでいますが、負けたことではなくネイルがマキシマム召喚という新たな召喚、ネイル風に表現すればセツリを生み出したことがその理由。

遊我は既存のデュエルに手を加えたラッシュデュエルを広めることを目的にしています。そのため勝ち負けには特別こだわりません。

そんな遊我でしたが新しい召喚を生み出されたとなると話は別です。今までの遊我は既存のルールを壊す側にいたのですが、ネイルによって壊される側に回ったことが落ち込む原因でした。

歴代の主人公との違いがはっきりと出たエピソードといえます。

アニメでも描写されていましたが、遊我自身ラッシュデュエルにわざと手を加えやすいようにしていました。

『自分がラッシュデュエルを生み出したように、誰かが新しいルールを生み出してみんなで楽しめるようにしたい』というのがその理由でしたが、実際にそれが行われるとショックを受け落ち込むというのは面白い描写です。

一方そんな遊我に対し、ルーク、学人、ロミンの3人は自分たちにできることをやろうとしました。

その最中にもルークの言動に面白いものがあります。

それはロード研究所に来ないため遊我の家に電話をかけた際、ルークの一人称が僕になり話し方も敬語に変わっていたことです。

自己紹介もルークではなく、本名の上条龍久と名乗っていました。

ルークはつけている腕時計を「ひい爺様からもらった」と話し、食後に「ごちそうさまでした」と言うように育ちの良さが本筋とはあまり関係ない部分で出てきます。

24話でもそんなルークの育ちの良さが出ていました。

3人は3体に分身したオーティスとラッシュデュエルすることで、マキシマム召喚に対抗できる手段を見つけようとします。

元々ネイルが出した条件は6回負けたら遊我たちの負けというもので、24話の開始時点でペナルティは2つなので4回は負けていいということ。

ですがミミとヨシオの親子対決でも触れられたように、ネイルが仲間と判定した人物同士のラッシュデュエルではどちらが勝ってもペナルティがつきます。

そのため3人は勝っても負けてもペナルティがつく状態でオーティスとのラッシュデュエルをやらなければなりません。

遊我対ネイルまでにペナルティが1つしかない状態だったので、今後ペナルティの扱いがどうなるか気になっていたので、こういう展開にするのかと見ていて驚きました。

ペナルティは落ち込んでいた遊我が復活する切っ掛けもなっていたので、遊我が落ち込む理由も含めえてこのアニメらしさが出ていた回です。

www.mation-anime.com

前回はこちら。

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次回はこちら。