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『遊☆戯☆王SEVENS』33~35話を振り返る【ネタと伏線】

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※以前自分のブログに書いた記事を移したものです。

33話

  • 前回アサマとのラッシュデュエルに負け、6小に転校させられた遊我たち。
  • 学人は全寮制で登校するのも一苦労する6小の環境や、生徒会長としての職務を行えない現状に耐えられず、生徒会長欠乏症を起こします。
  • 欠乏症中の学人は変顔でジャンゴのドロー中毒のような状態になりますが、蘭世のおかげで正気をややとり戻しました。

生徒会に戻りたい学人

6小内にもラッシュデュエルを広めることにした遊我たちの前にギャリアンが立ち塞がります。

学人は生徒会長に戻りたいという気持ちと、蘭世と凛之助の敵討ちのためにラッシュデュエルを申し込み学人とギャリアンによるラッシュデュエルが始まりました。

学人にとってはルークとロミンの3人でのオーティスとの3対3以来、1対1ならロミン戦以来の久しぶりのラッシュデュエルです。

生徒会長に戻りたいというのを除けば王道な戦いの始まりですが、あちこちにネタがばらまかれています。

まずギャリアンは重機に乗ってラッシュデュエルをするのですが、その重機の名前はGG03。GGはジージーで爺と読め03は0をオーと読めばオーさんでおっさん。名前からしてネタまみれです。

対する学人もカードは中高年な見た目のモンスターを召喚し、ラッシュデュエル中でも負けそうになると、生徒会長欠乏症を引き起こしますが克服します。

そうなってくるとGG03の不調の方に意識が向くようになりますが、ギャリアンの敗北と同時に爆発しました。

その際ギャリアンがアサナとの思い出を回想するのですが、アサナと同じ小学生なのに昔からお世話をしてきたような絵が出てきます。

そんなネタ要素の強いラッシュデュエルでしたが、GG03の不調はオープニング前のアバンの時点で描写があり、ギャリアンが敗北後にGG03にムツバのロゴついていて、それを隠していたことが明らかになるなど伏線の扱いは丁寧でした。

敗北後に上着を脱いだギャリアンの体型が中年にしか見えないというネタ要素も入っています。

アサナの立ち位置

鳩を使って遊我たちを6小旧校舎に呼び寄せ、ラッシュデュエルに勝利することで強制的に遊我たちを6小に転校させたアサナ。

彼女自身の考えは分からないままですが転校させた理由はゴーハ社の社長、つまり社長AIの命令であることと、社長AIはラッシュデュエルを完全に消滅させることが目的であることが判明しました。

アサナはAIを嫌悪するのにAIの言いなりになっているという皮肉な立場にあります。

そんなアサナは学人がギャリアンに勝利しギャリアンが去った後に姿を見せ、遊我に6小内でカイゾーに自由にやらせていた理由を問い詰めました。

遊我はとぼけますがアサナは許さなかったため、遊我たちは廃棄宿舎に送られます。

生徒会長からますます遠のいた学人は落ち込み、他の面々も同じようなものですが遊我だけは生き生きとしています。

校史を読む描写があったように遊我は6小の歴史を調べ、アサナがマキシマム召喚できるカードを持っていたことについて6小の地下に手がかりがあると考えていました。

カイゾーを使ってアサナを挑発するような真似をしたのは、地下に行けるようにするためだったのです。

その他にも

ちなみに今話の蘭世は学人が生徒会長欠乏症を克服したことに感動し、学人に敗北後去っていくギャリアンに同情するような視線を送っています。

以前遊我への好意が明らかになったキャラクターですが、今話ではまるでヒロインのようでした。

社長になったミミも少しだけ出番がありますが遊我たちが6小に転校させられたことに戸惑い、社長としての発言は社長AI任せといいところがまるでありません。社長AIに話を聞いても笑ってごまかされるだけです。

34話

遊我は重騎デュエルクラブの監視を受けながらも、カイゾーとセバスチャンをネイルのところへ向かわせます。

ゴーハ6小で起こっていることとアサナがマキシマム召喚のカードを持っていたことをネイルに伝えるためですが、その動きは重騎デュエルクラブに知られていました。

重騎デュエルクラブは6小の地下に存在する指圧底国のフィンガー地下子(以下地下子)にカイゾーとセバスチャンの足止めを命じ、指圧とマッサージチェアということで対抗意識を燃やしたセバスチャンとのラッシュデュエルが始まります。

この地下子ですが麵三郎とラッシュデュエルをしたヌードル宇宙子(以下宇宙子)にそっくりな外見で声優も同じなのに、「宇宙子と書いてそらこなんて知らない」とまで言い切りました。

この2人の接点は判明しないままですが、明らかに繋がりがあるだろという視聴者のツッコミ待ちな言動しかとっていません。

ラッシュデュエルでセバスチャン相手に勝利しますがカイゾーを取り逃がし、そのことを重騎デュエルクラブに報告するも定時だから買えるという自由っぷり。宇宙子との関係も含めて気になるキャラクターです。

セバスチャンはラッシュデュエルで勝つつもりはなく、カイゾーがネイルの居場所にたどり着くまでの時間稼ぎを目的としていました。

それは成功しカイゾーはネイルの元にたどり着きますが、これは遊我の作戦の一部でしかありません。

カイゾーとセバスチャンの友情にスポットを当てた回ですが、それは脱走騒ぎを利用し6小の地下を探るという遊我の本当の目的の前振りでした。

指圧底国という重要なのかそうでないのか分からない存在も出てきますが、そちらは遊我たちが地下に入ることで明らかになると思われます。

35話

地下道を進む遊我たちにの前にデュエル恐竜研究クラブの後藤ハントが現れます。

ハントはネイルと出会った後にカイゾーが連れてきたのですが、地下道を進む遊我たちに助言する立ち回りでした。

遊我たちの直接話す機会の少なかったハントですが、デュエル恐竜研究クラブは重騎デュエルクラブに発掘の邪魔をされたことがあると、デュエル恐竜研究クラブ部長のカンが以前話していたのでその辺りについて触れる前振りなのかもしれません。

予想外の登場は他にもありました。

重騎デュエルクラブの象明寺キャタピリオは遊我がいない隙にロード研究所を解体しようとしたのですが、キャタピリオの前に新聞部とヨシオたちが現れます。

キャタピリオはヨシオのスーツや新聞部のカメラとマイクを破壊し、改めてロード研究所を解体しようとしますが、そこへ空から楽器が降ってきます。

投げたのはルークの姉・タイガーでした。

キャタピリオはタイガーからラッシュデュエルを持ちかけられ、『6小の生徒はどんな形式のデュエルでも申し込まれたら受けなければならない』という規則に則り、タイガーとのラッシュデュエルが始まります。

ラッシュデュエルはタイガーが突然空中浮遊を始めたり、回想でファゴットを手に入れたきっかけも明らかになりました。

それは『虎の形をした岩に雷が落ちると楽器のような岩が現れ、吹けそうだったから息を吹いたら岩が砕けて中から楽器が現れた』というもの。

これにはキャピタリオも「さっきから何を言ってるんだぞう⁉」と視聴者の声を反映したかのようなツッコミを入れます。

タイガーの口上が割と本気で何を言っているのか分からないものだったりと、キャピタリオも語尾に『ぞう』を付ける中々に濃いキャラクターなのですが、タイガーの濃さが上回りました。

ラッシュデュエルはタイガーの勝利で終わり、その結果を無視してロード研究所を解体しようとするキャピタリオを何故か地面から現れたギャリアンが止めるという終わり方をします。

タイガーの濃さばかりに目が行きがちな回でしたが、見逃せない描写もありました。

タイガーがキャピタリオやギャリアンと顔見知りであり、タイガーのファゴットが岩の中から出た(発掘された)もので、ゴーハ二ウムという金属で作られたものであること。

今までの描写からタイガーとルークは裕福な家の出身であることは判明していますが、そんな2人が何故6小ではなく7小にいるのかについても明らかになっていません、

またゴーハ市の地下には試作型のデュエルディスクが眠っていることがネイルによって語られ、遊我たちが地下の遺跡らしきものを見つけるなど今後の展開を匂わせる伏線も撒かれています。

その一方で久しぶりに出番のあった新聞部の面々が、ラッシュデュエル中のタイガーに何度もインタビューしようとして邪魔者扱いされ、ヨシオはスーツがキャピタリオの性格と特徴を分かりやすく披露する演出にうってつけだったりと、再登場したキャラクターにも出番がありました。

壊れたセバスチャンを見つけたカイゾーが花を添えたように見える演出もあります。

現状遊戯王セブンスで再登場していないのは、ゴーハ水産小の七海とネイルの刺客・シュレディンガーと前話で出たばかりの地下子くらいです(宇宙子は毎週エンディングに出ているので省きました)。

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