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日本のゲームソフトはアメリカだと販売価格が下がる話(59.99ドルの壁)

某新聞の某記事に日本とアメリカにおける物価の差がリストとして並べられ、その中にニンテンドースイッチもありアメリカの方が日本より3千円ほど高いことに触れていたのですが、ソフトの価格差には触れていません。

そのことがモヤっとしたので、スイッチのソフトを例に挙げて価格の差について取り上げることにしました。

前提としてアメリカではゲームソフトの大半は59.99ドルです。

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※画像は2022年1月22日のものです。

これは約6800円であり、日本で8,000円近いソフトも例外ではありません。

その分かりやすい例としてスマブラSPで、日本では7,920円なのに対しアメリカでは59.99ドルで販売。

Amazon.com: Super Smash Bros. Ultimate - Nintendo Switch : Nintendo of America: Video GamesアメリカのAmazonへのリンクです。

そのためアメリカの方が約1,000円ほど安く買えることになります。

スマブラSPではこの違いですが、ソフトによってはもっと値段の差が激しいものがあり、その一例がメガテン5です。

Amazon.com: Shin Megami Tensei V: Standard Edition - Nintendo Switch : Sega of America Inc: Everything ElseアメリカのAmazonへのリンクです。

日本では10,000円近い本作ですが、アメリカではこちらも59.99ドル。そのため日本より3,000円ほど安くなっていました。

この価格差はアメリカのプライスプロテクションというーカー公認の値下げシステムに原因があります。

アメリカでは小売店の力が強いため、メーカーがお店に出荷したらそれでお終いにはならず、販売不振で大量に在庫を抱えた場合、メーカーに『値下げしないなら返品する』と値下げを要求することが可能で、差額はメーカーが保証することになっています。

何故そんな制度があるかというと、アメリカではメーカーがお店に出荷しただけでは売り上げにはならず、お店で売れることで初めてメーカーの売り上げになるからだといわれています。

話をゲームソフトの値段に戻しますが59.99ドルなのは、小売り側の強さを踏まえると『59.99ドルという金額は小売り側の望む値段設定に応えたからだ』という理由が考えられます。

もちろんすべてのゲームソフトがこの値段なのではなく、任天堂のゲームでもゼノブレイド2やアストラルチェインは59.99ドルを超えていますが、全体から見ると少数派です。

jp.ign.com

この59.99ドルですが、開発費の高騰するAAAと呼ばれるゲームの製作には負担のある構造になっており、ゲーム制作のあり方について意見が出る原因にもなっていました。

この事業を始めたときから59.99ドルですが、開発コストは10倍になっています。小売価格の融通が利かずコストが大きく変動する場合、このモデルはより難しくなります。

記事にはこのようなコメントがあり、小売りの強さを表す実例ともいえます。

アニメ『Lapis Re:LiGHTs(ラピスリライツ)』の終盤に向けて思うこと

※以前自分のブログに書いた記事を移したものです。

ラピスリライツの設定について思うことを自分なりにまとめて書きました。

LiGHTsの現状

8話で退学をかけてオルケストラに挑んだティアラたちでしたが、その結果は失敗に終わり退学が決定します。

9話はフローラ女学院の校門前で途方に暮れるティアラたちから始まりますが、この退学に不満を持つ生徒は描写されても教員側、特に8話でティアラと直接話をした理事長のクロエは姿すら見せません。

ティアラが1度赤点をとったロゼッタたちの班に強制的に入れられたことについて、その理由はまだ明らかになっておらず、8話でティアラに何か言いかけたことも含めてクロエは何かを抱えています。

そのことについて9話では全く触れられず、マームケストルに残ったロゼッタたちを中心にエピソードが動くという違和感を持ち続けたまま話が進む構成になっていました。

ティアラの退学後に王家の迎えがすぐに来たことや、6話でラヴィが理事長室から地図を持ち出した際に、ティアラの姉・エリザらしき人物とすれ違っていることからエリザとクロエは何かしらのやり取りをしていたと考えられます。

この場合重要になるのはエリザの目的です。どういった理由なのかは不明なままですが、1話のティアラの回想でエリザは妹が魔女になることに反対していました。

ここで気になるエピソードがあります。

それは書き置きをしたというラヴィに対し、クロエが手紙越しに地図の無断持ち出しによる減点を通知したことです。

ラヴィの書き置きを見たうえで無断持ち出しと判断したのか、それともエリザが何かしらの介入をしたのか。

エリザは回想でしか喋らないのでLiGHTsのオルケストラで、LiGHTs以外の誰かが魔法を使ったことも含めて真相は謎のままです。

メタな視点になりますがティアラをロゼッタの班に入れたのも、ラヴィの置き手紙を破棄したのも減点で赤点をとらせ退学に追い込むため。

クロエと連絡を取っていたのですぐに迎えを向かわせたのもエルザの策略だとしたら、エリザへヘイトが集中するので、そういう展開にはならないんじゃないかなーと思います。

魔女の立場

「常に魔女としての自覚と責任を持ち、隣人の光たるよう心がけてください」

これは8話でのフローラ女学院の教師の言葉です。

こう語られる魔女ですが周囲や一般人からどのように見られているのかははっきりしません。

マームケストルではティアラやあんじぇが魔法を使うことについて好意的に捉えられていましたが、あれがあの世界のデフォルトなのか魔女の集まる女学院がある街だからかは不明です。

1話での描写から魔女は魔法で『1つのナイフを投げた後で数を増やせる』『当たると爆発する弓矢を生み出せる』ことが描写されていました。

アニメを見る限り魔女以外は同じことができないようです。そんな世界なのですから魔女狩りのように魔女は危険視されてもおかしくありません。

だからこそオルケストラが存在するのだと考えられます。

オルケストラは魔女にとって魔力を補充できる広報活動、魔女以外の人々にとってはインフラの維持と魔獣退治に繋がるイベントである。

そう考えれば『ラピスリライツ 〜この世界のアイドルは魔法が使える〜』のこの世界のアイドルは魔法が使えるの部分もしっくりきます。

でも退学

ここまで書いたところでアニメのある描写に疑問が浮かびます。それは退学が決まった後、すぐに学園から放り出された描写があることです。

ティアラたち5人はただの少女ではなく魔法を使える魔女で、劇中でも魔女は『隣人の光たれ』と言われました。それなのに碌なケアもなく学院から追い出されるのは引っ掛かります。

そもそもラピスリライツの世界の魔女が、どんな地位にあるのか不透明なままでした。

オルケストラを行うのもフローラ女学院の生徒ばかりですが、それでは生徒ではない魔女はオルケストラができないのかという疑問も浮かびます。

オルケストラが街の維持に必要なものなら生徒に限る必要があるのでしょうか。

8話ではエリザたちの卒業後について簡単に触れられましたが、学院を卒業(引退?)した魔女たちがオルケストラをした描写はありません。

学院は魔女に免許を与える機関であり、卒業したらあちこちで魔女として仕事があるので、オルケストラによる広報と魔力の補充は生徒の役目ということなのかもしれません。

ただこれだとティアラたちのような魔力を多く補充できる人材を、赤点という理由で退学にしてオルケストラができない状態にしてしまうところに疑問を感じます。

学院にとって生徒にオルケストラを行わせることが必修なのか。歌や踊りのレッスンをすることが重要なのか。

重要だとしたら劇中で歌や踊りに加点や減点される描写がないことに引っ掛かります。

オルケストラと今後について

ココ、リリ、メリッサの3人もオルケストラをしているようですが、8話を見る限りオルケストラは生徒による自己申告のように見えます。

ですがオルケストラを自主的にやりそうには見えないアンジェリカとルキフェルも、罰ゲームなのでオルケストラではありませんが5話でユニット名をつけて歌っていました。

班に入ったらオルケストラをできるように準備する義務があるようにも思えますが、それだとティアラがオルケストラをやろうとラヴィたちに提案したことと矛盾します。

1話でロゼッタが班に入るのは自由だとティアラに説明していましが、それならどの班にも入っていない生徒は、オルケストラをやらない扱いになるのかという部分も気になりますね。

このアニメは想像できる要素があちこちに散りばめられているのに、設定面にはあまり触れないのでもっと設定面も掘り下げてほしいです。

今後の展開について

  • マームケストルのオルケストラには測定区域が存在すること。
  • マームケストルの外では魔獣による被害が存在すること。

学院が指定した区域でオルケストラをすることはマームケストルの維持のために必要ですが、マームケストルでだけで歌っても魔獣から人々を守ることはできません。

この2つと『隣人の光たれ』という言葉を踏まえると、ティアラとロゼッタに合流したラヴィ、アシュレイ、リネットの5人は、たくさんの人の光になることを目指すという話になるんじゃないかと思っています。

具体的には学院や街にとらわれることなく、『マクロスΔ』のようにあちこちでオルケストラをやっていくかもしれません。

これらはただの妄想なのでエリザの狙いや魔女になることを反対する理由、9話で姿を見せなくなったクロエも含めて今後真相や裏事情が明らかになると思うので、それを楽しみにしたいです。

3分でわかる『Lapis Re:LiGHTs(ラピスリライツ)』第5~6話

※以前自分のブログに書いた記事を移したものです。

5話

ルキフェルが自分達に送られた文書を紙飛行機にして捨て、それをティアラ達が拾う所から始まります。文書は学院の指令書で怪奇現象が起こる森を調査することが命じられていました。

3話で登場したIVKLOREとシュガーポケッツ、4話で登場したこの花さくやの面々にも調査を命じられ、3班はすでに行動していました。

テント、調理、食材の3班に別れることになりましたが、シャンぺの提案で元の班とは別の班を組むことにします。

一方サボって学院にいたルキフェルを見つけたティアラ達は、ポイントを稼ぐために指令書と森の地図を譲ってほしいと頼み、ルキフェルは条件としてボードゲームで自分に勝つことを持ちかけました。

このボードゲームは曲者で、止まったマスの指令を行わなければならいという代物です。アンジェリカがバニーガールの姿になり、ニンジンを食べるところを見て、ティアラ達はこのゲームの恐ろしさを思い知ります。

一方調査中の3班はエミリアが奇妙な屋敷を見つけてシャンべやツバキに抱き着き、メアリーベリーがベリーボードを壊してしまう等、いくつかのトラブルは起きますが食材確保や調理、テント設営を済ませました。

ティアラ達のボードゲームはルキフェルの勝利に終わります。ゲームの内容に満足したルキフェルはもう一戦することを条件に地図をちらつかせますが、ティアラの目は死ぬだけでした。

地図をルキフェルから手に入れることは諦めたティアラですが、ラヴィが地図を持ってきたことで森への調査が可能となり、日の出前に出発することにします。

その調査では深夜、外に出たメアリーベリーは学院の制服を着て鼻歌を唄う少女を見つけましたが、その子は足元が透けていました。

アイドルアニメ?

4話も5話もオルケストラがあり、4話はナデシコとカエデの和解に沿ったものでしたが、5話は罰ゲームで仕方なく歌う程度のものでした。

4話も不和の原因は路線変更に対する対立が原因でしたが、仲直りの過程にアイドル要素はありません。

ナデシコ捜索中に森の中で魔獣と出くわした時は物理で倒しましたし、輝石も占いや肥料に使える鉱石である程度の描写ですが、4話と5話は作画は安定し特にサルサとメアリーベリーが生き生きとしています。

ルキフェルとアンジェリカとは違い、3話では敵チームであること以外に出番のなかったエミリアやあるふぁも、5話では幽霊に怯えるエミリアや髪の毛で火をつけるあるふぁのように、1人1人にスポットが当たるようになりました。

このアニメはアイドル要素強めの魔法学園アイドルものとして見るのがいいようですね。

6話

ラヴィは地図をもらうために理事長の部屋を訪れます。。中には誰もいませんでしたが、地図を見つけたので書置きをして持っていくことにしました。

その地図を頼りに調査地点まで向かうティアラ達ですがリネットはバテ気味です。そんな中メアリーベリーを探すシャンぺの声が聞こえてきました。

エミリアはあるふぁの怪奇現象と関係があるかもしれないという言葉をきっかけに、前日見かけた怪しい洋館を思い浮かべます。

現地についたあるふぁは早速調査のため入ることにし、エミリアも渋々ついていきました。館の中に入ると閉じ込められ出ることができないので、2人は館の中を調べることにします。

場面は変わりバテたリネットはラトゥーラの世話になり、オルケストラという共通の話題を通じて2人は仲良くなるきっかけができました。

洋館の存在はティアラやシャンぺも気づき、メアリーベリーの持ち物を見つけたシャンぺとティアラも洋館の中へ入ると、2人も閉じ込められますがエミリアのように怖がらず、魔法の火を明かりにして館の中を調べます。

ティアラ達の明かりや物音にも怖がり、怪奇現象で徐々にメンタルが削られていったエミリアは、壁から伸びた半透明の手と壊れた壁から顔を出したティアラを見てついに気を失いました。

あるふぁは頃合いとティアラとシャンべも連れて入り口まで戻り、階段の側にあった人形の足を掴んで股を裂こうとすると人形が喋り出します。

怪奇現象の原因は人形のマリアンヌで、マリアンヌはは幽霊のガーネットがメアリーベリーばかり構って自分の相手にしてくれないことが不満だったと話します。

メアリーベリーは昨夜ガーネットの姿を見て気絶し、ガーネットに洋館に運ばれていました。

エミリアはガーネットが規則喪失で、自分が幽霊であることに気付いていないことを知り、フローラ女学院の制服を着ていたのもあり自分の班に誘います。

ガーネットはそんな風に誘われたことがないせいか、ねっとりとエミリアに腕を絡めて笑顔になりました。

IV KLORE回

3話で初登場した時点ではエミリア達は3人でしたが、6話でガーネットが加入したことで4人になり最後にオルケストラを披露します。

エミリアには3話の頃にはあった高貴さや上品さと言うものが無くなり、ひたすら洋館やあるふぁとガーネットに振り回される顔芸担当でした。

あぐふぁもただ口が悪いのではなく、エミリアをからかいたいという目的があることも判明するので、6話はメアリーベリーの捜索が話の主題でしたがIV KLOREを掘り下げる回です。

そのためメアリーベリーの『人前でオルケストラができるか不安』という問題についてはあまり触れられず、ガーネットとの会話でいつの間にか克服したような演出になっていました。

エミリア

IV KLOREの中でも特に目立っていたのがエミリアです。洋館の捜索時もあるふぁどころかティアラとシャンべすら怖がっていないのに、1人だけ顔芸を披露しながら恐怖で震えていました。

そんな様子ですがあるふぁに「何故そこまでするのか」と聞かれた時は「皆助け合っていくもの」「できる範囲でできることをしているだけ」と言います。

この言葉を話すエミリアは凛々しかったのですが、赤ちゃんの泣き声が聞こえて怯えた顔に豹変し、同時にあるふぁもどこか嬉しそうな顔に変わりました。

あるふぁはエミリアが怖がりであることを知りながらわざと怖がらせ、ふざけた言動ととることで普段とのギャップを楽しんでいます。

ガーネットにエミリアを紹介したのもあるふぁで、エミリアは幽霊であることを知らなかったので驚きますが、あるふぁにうるさいと言われました。

エミリアエミリアでガーネットに幽霊であることを話そうとしたあるふぁの頭を殴って止めています。

亜人という設定のためか2人はお互いに容赦ありません。

4話5話と出番の多いサルサ、一見冷めているようでそうでもないあるふぁ、自分が幽霊であることを自覚していないヤンデレなガーネットと、現在登場しているキャラクターの中ではIV KLOREのメンバーが一番濃いです。

ちなみにエミリアはアニメとゲームで紹介文が全く違います。

亜人の一種であるサキュバスのお嬢様。誰もが目を引く完璧なプロポーションを誇るが、とあることがきっかけで男性嫌いに。プライドが高く潔癖な性格だが、世間のことに疎く、かなり純情な一面も。少女マンガが好き。

これがゲーム版の紹介でアニメ版だと下のような紹介になっています。

IV KLOREのリーダー。スタイル抜群のサキュバスで、高飛車な性格をしたお嬢様。あるふぁとは幼いころから主従関係であるが、メイドである彼女にからかわれることが多い。

6話がこの説明文の違いが分かりやすく出た回ともいえますね。

www.mation-anime.com

前回はこちら。

3分でわかる『Lapis Re:LiGHTs(ラピスリライツ)』第3~4話

※以前自分のブログに書いた記事を移したものです。

3話

フローラ女学院でバンブボールという点数制のドッジボールのような球技が行われます。

このリーグ戦で優勝すればポイントが入るのでティアラは意気込むですが、相手チームにルキフェルとアンジェリカという強敵がいるのに加え、アシュレイとラヴィの関係にひびが入っているという状況。

リネットによってアシュレイがリネットに手製したトートバッグを、リネットにプレゼントしたことが原因でラヴィが不機嫌になったところまでは分かりましたが、なぜ不機嫌になったかまでは分からないままです。

そんな状況の中、ティアラ達5人はメリッサ、ココ、リリの3人と一緒のチームでバンブボールに参加しましたが試合は劣勢、ロゼッタがラヴィの一時的な肉体強化魔法でアンジェリカからも点を取り、ルキフェルのボールをキャッチすると活躍しますが時間切れで一気に戦力外になりました。

試合は相手チームの勝ちで終わりますが、試合後アシュレイはラヴィの体育着が破れていることに気づき、「脱げ」と言います。

当然リネットは過剰に反応しますが、その慌ててアシュレイはラヴィを部屋まで連れていき体育着の破れた穴の部分にウサギの刺繍をつけました。

ラヴィが怒っていたのは、自分の誕生日にプレゼントを贈ると約束していたアシュレイが、それを忘れていたことが原因なことも分かりアシュレイの謝罪もあって2人の仲は治ります。

その後の試合に勝ち続けますが次の相手は前回出てきたラトゥーラの班と、最上級クラスノワールエミリア、あるふぁ、サルサの3人でした。

エミリア達との圧倒的な力の差に押されながらも14対13と持ち込み、ティアラの機転で1点取りますが、ティアラはデュースの存在を知らずその後あっさり2点取られ負けます。

試合終了後にティアラ達が浴場でくつろいでいるとエミリア達も入ってきました。エミリアが自分にボールを当てたティアラに興味を持ったことがその理由ですが、ティアラはエミリアの手を掴んでしまいます。

エミリアサキュバスで自分に触れた相手の生気を吸う能力を持っているのですが、エナジードレインと呼ばれるその力をコントロールできません。なのでティアラは生気を吸われ気絶するのでした。

ドッジボール

アシュレイとラヴィの不仲からの和解、『Sadistic☆Candy』のルキフェルとアンジェリカ、『シュガーポケッツ』のシャンペとメアリーベリー、『IV KLORE』のエミリア、あるふぁ、サルサの本格的な顔見せを1話でやった回です。

特にエミリア達はノワールとして、ティアラ達より優れた能力の持ち主であることが強調されていました。その上でティアラの機転で点を取りアシュレイとラヴィの協力でサルサの投げたボールをキャッチするなど、ティアラ側にも見せ場があります。

1話でアシュレイにボールを当てられた子や、ボウガンの訓練でくしゃみをした女の子も少しだけ姿を現し、ビッグカメ娘もあちこちに出ているため細かい所にも見どころのある回でした。

ですがこの回、アイドル要素が全くないんですよね。

単独での出来がいい分、このアニメがアイドル要素がなくても成立してしまうことを証明してしまっています。

前回のティアラたちはオルケストラを観客として見て終わったのですが、歌や踊りについて授業を受けることなくバンブボールを始めたのには引っ掛かるものがありました。

メリッサとココとリリ

2人は2話で少しだけ登場したこの3人ですが、他のモブキャラに比べると出番が多くキャラも濃いです。

相手チームの攻撃が続く時にリリは魔法でボールを防ごうとしますが、それはココと入れ替わるだけの魔法でココにボールが直撃します。この世界は魔法があるからか、皆平気で顔や頭を狙うのでココの顔にボールがモロに当たります。

鼻血を出して倒れたココをアンジェリカが魔法で治し、それを見たリネットが『エコーギフト』という単語を出すなど主要キャラクターとよく絡んでいました。

もしかしたらこの3人は新メンバーになるのかもしれません。

4話

ヤマトからやって来た三姉妹ツバキ、ナデシコ、カエデが学院に戻ってきました。ティアラはカエデが何か悩み姉のナデシコに冷たい様子が引っ掛かります。

そんなティアラがどの部活に入るか悩んでいることを知ったツバキは、妹達の仲直りのきっかけにとティアラの部活見学に付き合うよう仕向けました。

あちこちの部活動を見回った後で、ティアラはメリッサのいる園芸部に入ることにしますが、その際にナデシコが言ったロックが好きという言葉にカエデが反発しました。

その日の晩、カエデはティアラの部屋を訪れます。カエデの話でナデシコとの不和の原因は、オルケストラの盛り上がりが足りないから路線を変えることに反対だからだということが判明しました。

ティアラは自分にも姉がいることを話し、魔女になることを反対されたことを話します。

翌日の早朝にツバキがカエデの前に現れ、森へ行くと書き置きを残してナデシコがいなくなったことを伝えてきました。ティアラたちはカエデと仲のいいサルサを含め4人で森へ向かいます。

魔獣を退けながら森の中を進むと崖の下に落下しそうなナデシコを見つけました。カエデとティアラの協力でナデシコは救出され、ナデシコはカエデが園芸部見学時に興味を持っていた輝石をカエデに渡して仲直りしたかったことを話します。

カエデもナデシコと仲直りはしたくても、新しいことに挑戦するのが不安だったことを話し2人は和解します。

ツバキを含めた3人のユニット、『この花さくや』は和ロックを歌うユニットとして再始動しました。

ユエ

4話ではユエが序盤に少しだけ登場し、ポイントを稼ぐコツを教えてほしいと話しかけた時に、ティアラの姉を話題に持ち出してきつく当たりました。

ティアラは自分が王女であることを秘密にしています。

なのでユエがなぜ知っているのかや、ティアラの姉のことを様付けで呼ぶことも含めて今後明らかになると思われます。

エコーギフトって?

3話でリネットの口から出た『エコーギフト』という単語ですが、4話でもその言葉についての掘り下げはありません。

響きから口笛や声を出すことで魔法を使うことを指すのでしょうが、3話で出て以降何もないのは不自然さがありました。

4話の輝石もそうですがこのアニメはファンタジーな世界で魔女が学園に通い、歌って踊るという特殊な世界観であるにもかかわらず、設定の紹介を重視していないところがあります。

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前回はこちら。

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3分でわかる『Lapis Re:LiGHTs(ラピスリライツ)』第1~2話

※以前自分のブログに書いた記事を移したものです。

1話

あらすじ

主人公のティアラは魔女になるためフローラ女学院にやってきました。学院の理事長クロエに入学の許可をとろうとすると予想に反しあっさり許可されます。

戸惑うティアラでしたがそこへ幼馴染のロゼッタが現れ、再開できたことで戸惑いは忘れましたがクロエにロゼッタと同じ班に入るよう言われました。

幼馴染で同じ班になったこともありロゼッタはティアラに学園を案内します。そこで同じ班のリネット、アシュレイ、ラヴィに出会い知り合ってから寮に向かうと、ティアラはユエという生徒に頭の髪飾りについて聞かれました。

ティアラが姉からもらったことを話すとユエは顔をしかめますが、ティアラにもロゼッタにもそれが何故かは分かりません。

その後寮で改めて班のメンバーと集まり、そこでティアラは生徒がランクで分けられそれに応じて食事や入浴の順番が決まることを知ります。

そのことを話している時のロゼッタ達がうかない顔をしているので、順番が後になるだけなのにどうしてそんな態度をとるのか。

疑問に思ったティアラはそのことを聞きました。ティアラはロゼッタ達の班が前期赤点をとり、次も赤点なら班全員まとめて退学ということを知り唖然としたところで1話は終わります。

丁寧な作画

キャラクターが派手に動いたりはしませんでしたが全体的に丁寧な作画で話しは進みます。花屋の花のような数秒しか映らないものもちゃんと書き込まれ、学院の生徒にはモブなのかそうでないのかすぐには分からないキャラクターもいました。

このモブ達もティアラ達を食わない程度に存在感があります。1話はティアラが学院のある街に向かう馬車の中で眠っているところから始まるのですが、その馬車の中ではいちゃつく若い男女やそれを見て舌打ちする男性のキャラクターが描かれていました。

ティアラが奢ってもらった店の店主とその奥さんのやり取りやそれを聞いて呆れる隣の店のキャラクターのように、見ている方が心配になるくらい全体的にモブが生き生きとしています。

世界観の提示と謎

世界観については謎が多いままです。まずティアラは魔女になるために学院にやって来たのですが、ロゼッタが紹介した際に映る授業の中には『投げたナイフを分身させる』『魔法の力で生まれた矢をボウガンで撃つ』『体を石のように硬化させる』といった実戦的なものがいくつもありました。

ティアラについても姉と対立したことは回想で判明しますがその原因は不明で、クロエがティアラをロゼッタの班に強制的に入れたのも、ロゼッタ達のサポートのためなのか逆にまとめて退学にするためなのかも分からないままです。

ロゼッタがティアラに敬語を使い、それをティアラが嫌がることから立場に差のある関係だったことも分かりますが具体的なことはまだ謎のままでした。

魔法を使う際に口笛を吹く必要があり歌が重要な要素を占めていることは描写されているので、歌と戦いが両輪で進む『戦記絶唱シンフォギア』と設定的には近いものがあるのかもしれません。

ティアラの乙女ゲーの主人公のような服装も印象に残り、丁寧な作画と存在感のあるモブは次も見たいと思わせるものでした。

2話

あらすじ

自分の班が次も赤点を退学になることを知ったティアラは、ロゼッタ達を焚きつけて赤点回避を目指しますが上手くいきません。ロゼッタ自身も空回りしてしまいました。

リネットは本に夢中になりすぎて備品を壊し、ラヴィは勉強嫌いでアシュレイは言い寄って来た男達に過剰防衛と各々短所があります。

ロゼッタにはそのような欠点はありませんが、班の面々には内緒にしていることがあることが分かったので、休日にティアラ達4人は外出したロゼッタの後をつけることにしました。

追跡は失敗に終わり同じ学院のラトゥーラがバイトしているお店に集まると、ラトゥーラからロゼッタを見たという話を聞き追跡を再開すると、ゴミ箱を漁るロゼッタを見かけます。

ロゼッタペットシッターのアルバイトをしていて、そのアヒルを捜していたことをティアラ達に話し、ティアラ達はロゼッタに協力することにしました。

ヒル捜しとバイトが終わる頃には夜になり、ちょうどいい時間だとロゼッタはティアラを広場に案内します。

そこではオルケストラというライブのようなものが始まりました。ロゼッタの「この街は魔力で支えられていて、人々の思いを集めて魔力にするのがオルケストラ」という説明の中、前話に食堂で会ったユエたち3人ユニット『supernova』の歌が始まりました。

魔法の扱い

……戦わないんだ。

これが2話を見終わった時に最初に出た言葉です。前話でナイフを投げたり硬化して、今話でも円盤に乗りボウガンを撃っていましたが、授業でそういったことをやる理由は分からないまま終わりました。

魔法では疑問に思うことがもう1つあります。アヒルを捕まえる時リネットは本を手に持ち口で呪文を唱えています。今まで口笛を吹くだけで魔法が続いたので、呪文を唱える場面には引っ掛かるものがありました。

今後慣れた魔法は口笛だけで吹くことができるが、不慣れな魔法はちゃんと呪文を唱えないと使えないという設定が今後出てくるかもしれません。

ステージで歌って踊ることが街の維持に繋がるというのは、住民の生気を吸って魔力にしているとも捉えられ、魔女らしいといえばらしいです。

ユエはどこかの国の王女らしいのですが、王女が腋やら臍やら太ももやらを出して魔女として人前に出て歌って踊ることを考えると、いい意味でいかれてますねこの世界。

ロゼッタの事情

ロゼッタは貴族ですが家が名ばかりの貴族になってしまい、ロゼッタも複数のバイトをしていることが判明しました。ティアラはそのことを知らなかったようなので、比較的最近の出来事化と思われます。

またいい成績をとろうと暴走気味だったこともアシュレイ達の口から語られましたので、もしかしたら班に入るまでロゼッタはぼっちだったかもしれません。

その成績も減点されるところばかりで、何が加点につながるかは描写されていないので、この辺りは後々描写されるのでしょうか。

ただアヒル捜しは間延びした印象を受けたので、この尺を使って他のエピソードを挟むかどういう時に戦うのかを描写してほしかったなとは思いました。

作画

相変わらず綺麗で、背景やティアラがカップを手に取るところは力の入ったものでしたが、前話に比べてると怪しい場面もありました。

ライブパートはまだ1組しか出てないので他の作品に比べてどうこう言えませんが、腋へのこだわりは感じます。

服装の話に移りますがロゼッタの私服も可愛らしいものでした。前話のティアラの私服やエンディングのナイトドレスもそうでしたが、このアニメは長いスカートを使った服装がおしゃれです。

個人的な意見ですがオルケストラ時の衣装を踏まえると、制服もエンディングに出てくる部屋着ようなデザインの方が、オルケストラのときとのギャップがあってよかったんじゃないかなとも思いました。

何にせよ次は3話、ドッジボール?を通して他のグループも本格的に出てくるようですが、ナイフを投げたりボウガンを撃って得点争いをする場面はあるのかも気になります。

 

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次回はこちら。

3分でわかる『新米姉妹のふたりごはん』5巻~6巻

※以前自分のブログに書いた記事を移したものです。

去年のバレンタインに公式がアイコンを配信していました。

5巻

2年生になり自分が大人になったと思っていたサチですが、好物が子供っぽいと友達に指摘されショックを受け、大人っぽいものが食べたいとあやりに頼みます。

大人っぽいものが食べたいという話からあやりの作ってくれた料理が好きという話になるのもサチらしさが出てますし、「作ってくれた」という言い回しも併せてこのマンガのらしさが出ている回でした。

あやり、友達ができる

1巻でのあやりの話振りからあやりに友達がいるのか引っ掛かったサチですが、今回はそのあやりの友達や学校生活についての話です。

サチの察し通りあやりは校内では浮いた存在であることがナオというあやりの同級生の視線で語られます。

あやりの学校生活が明らかになった回で、ナオの視点で学校でのあやりの様子が描かれました回です。ギャグ風になってはいましたがあやりが浮いていることがはっきりしました。

ナオは同じ委員になったから仲良くなりとは思わず、飼育委員として連携できるように仲良くしたいというキャラクターだったのが印象に残りましたね。

ナオを招待する

サチが撮影した写真をあやりがナオに見せると写真に興味のあるナオは写真の上手さに気づいたので、それをきっかけにあやりがナオを家に招待する回です。

1巻ではちゃと妹としてやれているかあやりが心配していましたが、今回は逆にサチが姉としてちゃんとやれるか不安になりました。

家に招待したときはあやりもナオもガチガチでしたが、料理を食べることで打ち解け姉妹の父親が写真家で、ナオがそのファンであることも判明します。

振り返って

5巻はあやりの学校での様子や姉妹の両親の仕事など、今まで描かれなかった部分に踏み込んだ巻です。

絵梨があやりと仲良くなるサチに寂しさを感じることがあっても、その逆は今までありませんでしたが5巻ではそれがありました。

自分が姉妹としてちゃんとやれたか不安になるのもそうでしたが、4巻以前とはサチが逆の立場になることが増えたのも特徴として挙げられますね。

あやりが調理で教わる側になる回もあったので、全体として今までとは違うエピソードを入れようとする工夫が感じられました。

6巻

今までで一番変化を感じた巻です。

ついにサチとあやりの両親が現れ、どちらも仕事で忙しく日本にいれないということが判明しました。

はっきり書いてしまうと再婚した後に、未成年の娘を残して夫婦で海外に行ってしまうのは、どう取り繕ってもいい親とはいえないので何故そうしたかの理由をつけ足した感があります。

みのりには名前があるのに両親はどちらも名前がなく、みのりも姉である母親のことを姉さんとしか呼ばないので、本編に関わらせる予定のないキャラクターではなかったのかとも思いました。

両親といえば1巻でお土産と一緒に写真を送ってきたことに、「楽しそうでなにより」と毒づくサチの描写があったように、連載初期の両親は困った人的な扱いだったのかもしれません。

父親がサチが撮った写真に反応するなど、今後の伏線になりそうな描写もあります。

また狩猟回は後書きで作者が実際に狩猟体験に参加し、現役の方に取材するなど力の入ったものなのが分かり、あの回だけ独特の雰囲気になっていたのが納得できました。

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前回はこちら。

アニメ『ライフル・イズ・ビューティフル』12話を振り返る

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※以前自分のブログに書いた記事を移したものです。

12話

12話でも全国大会は続いていますが雰囲気は和やかになり後日譚的な面が強いです。

カレーは甘口か辛口のどちらがいいかで対立するひかりと雪緒ややけくそになる小桜、エリカに話しかけられない沙由や、好きなバンドであるエビルエデンのTシャツをきた瀬怜奈もそれを演出しています。

中西妙

満を持して登場しましたが、出番はあまりありませんでした。秋田で射撃をやっているのは1人だけなので地元で戦うことなくあっさり全国大会へ参加した程度の描写だけでひかりと絡みます。

ひかりとあっさり仲良くなると、射撃する場面もなく個人戦でファイナルに残り入賞するという結果が出ただけでした。

ファイナルについて

公式サイトでも紹介されていますが、個人戦について簡単に解説します。

個人戦は本選とファイナルの2つに分かれ、ファイナルに出場できるのは本選の上位8名で、その8人で1人ずつ抜けていく負け抜け戦をやり順位を決定。

アニメでも簡単に説明がありましたが、尺が足りず説明も試合もあっさりしていました。あと1話あれば個人戦も色々描写できたんじゃないかと残念に感じましたね。

ひかりの射撃

ひかりは団体戦とは打って変わり、まともな結果を出せませんでした。その点数は544.8という悲惨なもので、県予選で泉水が574.9だったことを踏まえるとどれだけ低いのかが分かります。

その5話に「何で撃てたかも、何で撃たなくなったのかもわからない」というひかりの台詞があります。6話では県予選の数字が練習で出せないことに悩む場面もありました。

本番だけ強いひかりのことをエリカは「ひかりのためにならない」とも言っていました。

そういった悪い方向への積み重ねが全国大会の個人戦というこれ以上ない場所で形になったのです。

結果が張り出されその数字を見たひかりはとぼとぼと会場の外まで歩き、体育座りでうずくまりました。

この間画面には水色のトーンがかかり、ひかりの呆然自失な心理状態が演出されています。分かりやすい重さはありませんが緩いだけのアニメではないことがよく分かる場面ですね。

それでもシリアスにはなりきらずギャグな演出も挟まれます。

他の面々

エリカは団体戦のリベンジを果たすかのように高得点を出しファイナルに行けますが、雪緒はダメでした。そのエリカもファイナルでは7位なので、そう簡単にトップになれないのは個人戦も変わりませんね。

ただこの二人の描写は明らかに尺が足りていませんでした。12話自体が後日譚のようなものとはいえ、雪緒がファイナルに行けなかったことにも尺を割いてほしかったですね。

これは他のキャラクターにも言えることで、あきらと零が参加したエアライフルには止め絵とあきらが4位だったと触れられるだけで、ミサと小桜に至っては射撃の場面すらありませんでした。

ラスト

個人戦の結果が終わりあきらが黄昏たりもしますが、ひかり達は1年生なので表面的には落ち込んだ様子はあまりありません。

鶴巻先生に至っては呑気としかいえず、「夏休みはまだまだはじまったばかりよ!」と言ってしまいます。

大会後にホテルに戻ってからひかりが1人で星を見る場面もありますが、最終回でもまでシリアスになり切らないアニメでしたね。

大会後の描写も簡潔です。ひかりが全国大会で他校の面々と仲良くなった様子や、真帆に「もう一度撃ちましょう」といわれたことが描写された後で、決意を新たにしてビームライフルを構え、青空に射撃音が響くところで終わります。

12話は水面や青空の描写に力が入った回で、ひかりが個人戦の結果に呆然とした直後に見上げた青空は重苦しいものでしたが、ラストの青空は爽やかでひかりの心情を現すものになってましたね。

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次回はこちら。

ファイアーエムブレム無双感想紹介【長所と短所編】

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※以前自分のブログに書いた記事を移したものです。

長所

システム

重複しますが三すくみなどのFEのシステムが導入されたことですね。

無双シリーズはあちこちの拠点を落として増援を倒し、最後にそのステージのボスを倒してクリアするゲームなので、どうしてもモグラ叩きのような作業感があります。

ですが本作はFEのシステムが導入しているのでいつものマンネリ感がありません。

敵との相性を考える必要があるので、ザコ戦とボス戦用のコンボをただ使うだけにならないのも面白さにつながっています。

ノーマルなら相性を無視して好きなキャラクターを使ってゴリ押しもできるので、必ず相性を把握しなければならないというものではありません。

自分以外の味方は役に立たないと言われることが多い無双シリーズですが、今作は敵との相性を考えて指示を出せば拠点をどんどん落としてくれます。

レベルの概念やマスタープルフの存在が育成の面白さに繋がっていることも評価できますね。

キャラクター

何といっても原作では頭身の低いキャラクターがリアル頭身で作られ、そのキャラクター達使って無双できることですね。

好きなキャラクターがいれば無双のシステムで遊べるというだけで楽しめます。

無双オリジナルのキャラクター達も存在していますが、使えるのは主人公の2人だけなのでオリキャラばかりということにはなりません。

作品の枠を超えた絡みや原作を知っているとグッとくる演出があるのはクロスオーバー作品の醍醐味で、今作にももちろんあります。

それにこのゲームのキャラクターも魅力的ですよ。

短所

無双シリーズらしく手軽に爽快感を楽しめ、三すくみなどの導入で作業感を減らす試みがされた本作ですが気になる点はあります。

武器の偏り

実際剣士が多いです。動きや魔法で差別化されていますがマンネリ感は拭えません。主人公とシオンとリアンのどちらも剣なのがそれに拍車をかけてきます。

スピンオフなのだから槍と斧、弓と魔法、いっそのこと矛と盾など本家では導入できない組み合わせにすればよかったのでは?とやっていて気になりました。

シオンとリアンはストーリーの導入で『炎の盾』を母親から渡されるので、盾を武器として使うのもアリでは?とも思いました。

もし槍と斧ならダリオスと合わせて剣槍斧と三すくみが揃うので、それでもバランスよく武器を持っていると評価されたのではとも思ってしまいます。

キャラクターの偏り

FE無双というタイトルですがキャラクターの半分以上が覚醒とifで埋まるんですよね。

発売時期がエコーズの発売やヒーローズの配信開始から半年が過ぎたくらいなので、覚醒とifに偏りのは理解できますがそれでも多く感じます。

ルフレとカムイは男女どちらも出るのに烈火からはリンだけ、エコーズはセリカだけというのも疑問です。

本作はストーリーモードとヒストリーモードがあるのですが、ストーリーモードは暗黒竜・覚醒・ifの三作のキャラクターしか出てきません。

それ以外のキャラクターはヒストリーモードで仲間にすることができますが、ストーリーモードのストーリーには一切絡まないのも偏りを感じる要因の1つです。

メニュー画面もifだけで3人いるのは水増し感や贔屓感が拭えませんが、覚醒やifは優遇されているのかとなるとそうとも言い切れません。

ストーリーモードの序盤は覚醒のキャラクターしか出ませんし、その覚醒もウードが出てくるのに使うためにはDLCを購入しないといけないからです。

マップの見辛さ

マップについては敵との相性が確認できると書きましたが、それ以外では不満を感じることが多々ありました。

『砦が危ない』『敵の増援が現れた』といったメッセージが出るのですが、発生場所や自分が捜査中のキャラクターがどこにいてどこを向いているのか分かりずらいため、対処は面倒くささが面白さを上回りました。

またマップでは道が繋がっているけど実際は通行止めや一歩通行になっている場所があり、それがマップでは分からないのも不満でしたね。

敵味方の配置が違うだけで同じマップを使い回したステージが多いのも気になりました。

使い回すこと自体が悪いことではありませんが、無双のシステム上マップを縦横無尽に動き回るので、別のステージでも同じことやっている感覚が出てしまうんですよね。

味方AI

これも無双シリーズの問題なのですが、味方のキャラクターはプレイヤーが見ている範囲だと役に立ちません。

指示を出して自分がいないところに向かわせると活躍するのですが、近くにいると基本的に何もしないんですよね。無双シリーズの経験者なら一度は経験するやつです。

デュアルや前衛後衛を切り替えることで共闘している感じにはなりますが、やらないと悪い意味でいつもの無双になってしまうんですよね。

続編はあるか?

否定的なことを多く書きましたが、これは気になったことを1つ1つまとめたからで全体的には面白いゲームでした。

続編を期待していますがもし出るならキャラクターはどうなるかが一番楽しみですね。

風花雪月のキャラクターがストーリーと人数どちらでもメインになるのでしょうが、FEヒーローズも4年目なので過去作からの参戦も期待できます。

もしかしたら風花雪月だけで無双を作るかもしれません。

もしオールスター路線なら今作はifだけで10人以上いるので、他の作品のキャラクターをどれくらい出すのだろうかという点でも興味あります。

今のところ続編の話はありませんが、幻影異文禄のスイッチ版が発売し風花雪月のDLCも発表されたので気長に待ちたいですね。


 

ファイアーエムブレム無双感想紹介【システム編】

※以前自分のブログに書いた記事を移したものです。

期間限定ですがファイアーエムブレム無双のいっせいトライアルが始まったので、私もダウンロードしました。

既存の無双との違いや特徴が実感できたのでシステムの解説も兼ねてこのゲームを取り上げます。

無双シリーズとは

まず無双シリーズというものですが、これは1人または数人で何百人もの相手を倒す爽快感が魅力のシリーズです。

20年続いている人気シリーズで三国志や戦国時代を舞台にした三國無双戦国無双が有名ですが、ガンダムやワンピースといった他社のコンテンツも○○無双という形でゲーム化しています。

ファイアーエムブレム(以下FE)無双もその1つに加わりました。

ストーリーは主人公であるシオンとリアンの国であるアイトリス国に魔物が現れ、2人が陥落した城から逃げるところから物語は始まります。

ストーリーはムービーとAVGのような下の吹き出しとキャラクターのアップで進みますが、どちらもスキップできるのでテンポが悪くなることはありません。

ゲームを始めるとシオンとリアンのどちらかを選ぶところから始まりますが、選ばなかった側もストーリーを進めると使えるようになります。

システムは基本的なシステムは無双シリーズを踏襲。

攻撃ボタンを連続で押すことで連続で攻撃し、強攻撃と組み合わせることで敵を倒していきます。

攻撃の3回目や4回目で強攻撃の種類が変わるところも無双シリーズそのままですね。回避はあるのにジャンプや防御がないのは原作を意識したのかもしれません。

三すくみ

他の無双にはない要素としてこの2つが挙げられます。

三すくみはFEから入った要素で、剣は斧に強く槍に弱くて槍は剣に強く斧に弱いというものです。

FE無双では敵が武器ごとに種類分けされ、動かしているキャラクターの武器次第で敵に与えるダメージが変わります。

敵との相性は右上のマップで確認できます。相性がいい敵は矢印が下で、逆に相性が悪い敵は矢印が上を向いています。

これが他の無双シリーズにはない独自の面白さで、拠点の相手を倒す時も相手の武器次第ではすぐに倒せない時があるので、誰をどこに向かわせるかが重要になります。

三すくみ以外にもペガサスナイトは弓に弱いのも再現されていて、相手にアーチャーがいると難易度ノーマルでもペガサスナイトはすぐにやられてしまいます。

空を飛べる利点を生かしてステージを縦横無尽に駆け巡るペガサスナイトですが、天敵がいることでどこに配置してどう動かすかを意識しなければならないバランスになっていますね。

ステータスとレベル

ステータスには力・魔力・守備・魔防といったものがあり、力が高いと物理攻撃のダメージが増え、守備が高いと物理攻撃のダメージが減らせます。魔力と魔防も同じ関係ですね。

これは敵も同じで魔法だとダメージが与えにくくても武器の攻撃なら簡単にダメージを与えられるので、相手が守備と魔防どちらが高いのか把握しているとサクサク進めてより爽快感があります。

FE無双は武器が剣のキャラクターでも攻撃と強攻撃の組み合わせで魔法を使うことがあるので、自分が操作するキャラクターが物理と魔法のどちらが高いかも知っておいた方がいですね。

またレベルが上がることでステータスが上がります。レベルが一定以上になるとマスタープルフでクラスチェンジでき、ステータスが上がりおぼえられるスキルの枠も増えます。

無双と覚醒

無双ゲージが溜まると無双奥義が使えます。これは無双シリーズ定番のシステムなので過去作を遊んだ方ならすぐに馴染めるでしょう。

覚醒は覚醒ゲージが溜まると使えるもので、一定時間三すくみを無視してすべての武器に有利になり最後に奥義で周囲の敵を一気に攻撃できます。

これがあるので相性が不利でも強引に攻めることができます。ノーマルだとタイミングを考える必要はありませんが、それより上の難易度だとそうはいきません。

アンナのお店

特定の条件を満たすとステージにアンナが現れ、近づくと『アンナの記憶』というアイテムがもらえます。

これは1枚の絵をバラバラにしたピースの一部のようなものですが、集めることでメリットがあるので、現れたらもらうようにしましょう。

宝箱

ステージには宝箱が配置され鍵を持っている盗賊や敵を倒し、その鍵を使うことで中にあるアイテムが手に入りますが注意点があります。

盗賊は鍵を開けるとステージから逃げようとするので、アイテムを手に入れるためには逃げる前に倒さなければなりません。

ダブル

覚醒から導入されたシステムです。近くのキャラクターと二人一組になり交代で戦うことで相性対策ができ、攻撃や防御でもメリットがあります。

ペガサスナイトと組むことで他のキャラクターでは通れないルートも通れるようになります。

ダブルやダブルの解消に制限はなく何回もできるので、気持ちよく無双したい時は積極的に利用しましょう。

ショップ

敵を倒したり宝箱を開けることで手に入る武器や素材をショップで利用する。こう聞くと武器製作を想像する方が多いでしょうが実際は少し違います。

スキルがセットされた武器のスキルを他の武器に移植することができるシステムで、新しく武器を作ることはできません。

素材はキャラクター自身の能力を強化するために使い、強化することで攻撃の種類や傷薬の使用回数が増えます。

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協力して戦うと絆レベルが上がり、レベルごとに絆会話というイベントが起きます。支援会話のようなもので作品の枠を超えた会話もありますよ。

3分でわかるコロトックコロミ

アニポケ最新映像が公開。

ネズとマリィ、エリカと思われる姿やヤマトとコサブロウの登場と見どころのあるPVでしたが、その中にカイロスに恋のライバルが現れるエピソードも出てきました。

今回はゴウがこのカイロスをゲットするきっかけになった33話と、ゲストキャラクターであるコロトックコロミについて取り上げます。

第33話 ポケモン交換しませんか?

ポケモン交換会が行われているクチバシティポケモンセンターで、サトシやゴウと出会ったコロミ。

シンオウ地方の虫ポケクイーンを名乗る彼女の目的は、カイロスをゲットすることにありました。

ゴウが持つカイロスと自分のヘラクロスの交換をゴウに持ちかけますが、ゴウはそれを断り、代わりにサトシと一緒にコロミのカイロスゲットを手伝うことにします。

このように話の流れにこれといった特徴はないのですが、このコロミがインパクトのあるキャラクターでした。

初対面で自分をコロトックコロミと名乗り(EDのクレジットではコロミ表記)、外見もコロトックのコスプレのような外見で、丸眼鏡に口と一体化した八重歯。

持ち歩いているポケモンは6匹のヘラクロスと、交換するために用意したと思わせる偏った構成で、虫ポケモンを引き寄せるための木の実や調理器具を持ち歩き、コロミスペシャルという樹液を作ってカイロスをゲットしようとします。

この樹液がモルペコに食料をとられ、空腹状態だったムサシとコジロウが食いつくほどの出来であったため、コロミスペシャルがきっかけでこの2人が関わってきました。

コロミ自身もゴウに対してやたらと接近したり眼鏡を外した姿も劇中で見せ、この回で新しくカイロスをゲットしたゴウに手持ちのヘラクロスとの交換を笑顔で持ちかけ、交換後はカイロスに頬ずりするなど1話だけのゲストにしては言動が濃いキャラクターです。

話が最新映像に戻りますが、映像に出てくるヘラクロスがコロミと交換してゴウのポケモンになったヘラクロス。元々ゴウが持っていたカイロスが好意を持っている描写はこの回からありました。

声は日高里菜さんが担当しており、放送に併せて下のツイートをしています。

アニメ『ライフル・イズ・ビューティフル』10~11話感想解説

※以前自分のブログに書いた記事を移したものです。

10話 エリカ不調

前回は暫定1位で終わった千鳥ですが、この調子で次もいけるとは限りません。マイペースに高得点を出し続ける雪緒や本番に強いひかりと違い、エリカはメンタルが不安定です。

周りに心配されないよう振舞いますが、それが逆効果になっています。そもそも雪緒やひかりが特殊で、高校生になって初めての大会なのだからうまくいく方が珍しいんですけどね。

エリカは5話と6話でひかりや泉水が地方大会で高得点を出すことを、雪緒と一緒になって「無理」と言いましたが、今回はあきらと雪緒が失敗する前提で話すことで、エリカ自身へのブーメランになっていました。

そんなエリカを見かねたあきらは、昔みたいに抱きしめて落ち着けさせようとしましたが拒否されたので、追いかけて抱きしめます。

シーンだけ見れば女の子同士でいちゃついてるだけに見えますが、過去の回想や抱きしめる切っ掛けになったエピソードを挟むことで、他校の先輩に励まされて試合に臨むという構図はスポーツものそのものですね。

エリカはいい結果を出せませんでしたが、試合後に自分ができたことを強調して自分を慰めるのに生々しさがありました。

他の部員がマイペースに高得点を出し続ける雪緒、主人公補正が効いてて本番に強いひかり、上昇志向のあまりない泉水なので話の都合で貧乏くじを引かされてる感はありますが、射撃のシリアスな部分をエリカは担当しています。

シリアスとギャグの融合

後輩にセクハラまがいのことをしたり、大会中に他校の生徒を自分の好みでランク付けするなどやりたい放題ですが、沙由には美しさに対する強い拘りがあり、それが射撃を始めた理由でもありました。『ライフル・イズ・ビューティフル』を言葉として劇中で初めて使ったのも彼女です。

沙由に限らずこのアニメのキャラクターはシリアスとギャグの2つ面を持っています。ひかりは普段の言動が能天気ですが、オリンピックに出たいという気持ちは本気です。

ずっと一緒に射撃を続けてくれたのは泉水だけで、他の子は付き合ってくれても続けてはくれず、ひかりは変な子扱いされた過去も描いていました。

普段飄々として人をからかうことの多いあきらでも、自分の代で団体戦の全国出場を逃したことを気に病み自分も出たかったと心の中で呟きます。9話で瀬怜奈の隣にいた選手も、短い出番の中で瀬怜奈の腕に驚きつつ瀬怜奈の美白さを羨ましがります。

このアニメはシリアスのギャグとバランスが絶妙で、シリアスな場面でもゆるい女の子だらけのゆるい部活ものの雰囲気を壊しません。どこか緩い雰囲気を維持したまま緊張感を出し、逆に緊迫した場面でも息をつけるようなギャグシーンが入ります。

このアニメ独特のバランスは、キャラクターにシリアスとギャグの2つの面があるからこそ成立するのだなと納得した回でした。

11話 ひかりよ銃を持て

第二射群終了時点で千鳥は三位と一位を狙うには難しい順位になっています。この状況でもひかりが本番に強いのは変わりません。

射撃を始めたきっかけを回想しつつ出来すぎといっていい結果を出しますが、それでも峰澄には届かず団体戦は2位という結果で終わりました。

一方峰澄の部長である真帆は堂々とした様子で、緊張など感じさせず淡々と高得点を出し続けます。

11話ではそんな彼女の内面が語られるのですが、前回優勝校として今大会に出て好成績を収められていることに喜びつつ、射撃の最中でもギャラリーが少ないことを気にします。この子も他のキャラクターと同じようにシリアスとギャグの両面を持ったキャラでした。

射撃への哲学

峰澄の真帆と沙由は射撃に関して哲学を持っています。ひかりは射撃が好きという気持ちが強く、エリカは射撃は面白い・射撃は厳しいと心の中で思う場面がありますが、射撃についてこういうものだと語ることはありません。それはこの2人を除くキャラクターもそうです。

真帆は『射撃は個人競技だが他者がいて成り立つもの』という考えを持ち、沙由は『射撃とは美しさ』と考えます。真帆はひかりの射撃に刺激され、沙由は射撃で隣の選手を見とれさせるという形で、2人とも自身の哲学を実現するかのような射撃をします。

この哲学が作者の取材や実体験からくるものだとしたら、それを全国トップのキャラクターに言わせるのは面白いですね。

雪緒のエリカ評

雪緒はエリカのことを姫と呼びますが基本的に辛辣です。勉強を教えてくれと土下座したこともありますが射撃では辛辣です。

7話で練習しても点数が伸びないひかりを気にかけたように、雪緒は冷たい人間ではありません。ではなぜエリカには辛辣なのかというと、それはエリカが追い詰められてから本気を出すタイプだからです。

5話で雪緒はエリカを『スポ根脳』と評価しますが、その時点では何がどうスポ根脳なのかは分かりませんでした。ですが11話で終盤不調から巻き返したエリカを見て『できるなら初めからやればいいのに』と心の中で呟くことではっきりしました。

11話は終始マイペースでいられる雪緒にとって、エリカのような安定しないタイプは否定的に見えるということが分かった回でもあります。

エリカほどではありませんがこの辛辣さはひかりにも向けられ、全国大会で練習と全然違う点数を出したことに『舐めプ?』と聞いたりもしていました。

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©サルミアッキ集英社・千鳥高校射撃部

3分でわかる『新米姉妹のふたりごはん』2巻~4巻

※以前自分のブログに書いた記事を移したものです。

WEB限定のCMもあります。

2巻 サチの誕生日

サチが誕生日が今日であることをあやりに話すと、あやりは自分に誕生日を教えてくれなかったことに怒りつつ、明日誕生日を祝うことをサチに伝えます。

怒ると書きましたがギスギスしたものではなく、さらっと見れるのでそういうのが逃げてな方でも安心して見れますね。

これはドラマにもあったエピソードで、ドラマでは姉妹になったばかりで誕生日を言うのが気まずいから黙っていたという形にアレンジされていました。

この回は感情が顔に出る喜怒哀楽の激しいサチと、感情が表に出にくいけどしっかり感情を持っているあやりの対比が強い回です。

お店の味を再現する

サチと絵梨が好きなたこ焼き屋が閉店したことを知り、自分達で店の味を再現できないかあやりに相談するところから始まりますが、あやりが材料として活きタコをネットで注文するのがこのマンガらしいです。

店が材料に何を使っていたのか推測する場面で絵梨は具体的な材料を挙げますが、サチはそのことに驚くだけで、サチは食べることは好きでも材料や調理法にあまり興味がないことが分かる回でもありました。

サチの食いしん坊っぷりは1巻から描写されていましたが、2巻ではそれがオチに使われるようになりました。

また1巻では出番の少なかった絵梨が本格的に関わるようになり、話に広がりが出ましたがそれでも姉妹の間には距離があります。

絵梨もあやりと話すことはありますがサチを経由していることが多く、あやりからすると姉の友人でしかありません。この当たりの距離感が段々と変わってくるのこのマンガの魅力ですが、2巻の時点では上記のような感じです。

3巻 2人は姉妹になり始める

3巻全体に言えることですが今まで食べてばかりだったサチが料理を手伝い始めます。サチが料理する機会は次巻以降もあり、サチが1人で料理する回も出てきますね。

1巻では同じ洗剤を買ってしまったことに困っていたサチが、プレゼントに同じものを選んでいたことを肯定的に捉えるようになったのも姉妹の仲が深まったことを現す演出になっていました。

血縁上の父親や叔母のみのりのように、あやりを掘り下げる要素が出てきたのも忘れてはいけません。

特に印象的なのはクリスマス回で、プレゼントが被ってしまったことを「本当の姉妹みたいだ」と口にするあやりに対し、サチが自分たちは本当の姉妹であるとはっきり言うエピソードは普段はしない顔のサチにドキッとします。

また3巻の表紙は帰宅するサチをあやりが出迎えるというもので、家族感があって一番好きな表紙ですね。

4巻 私たちの青春はこれからだ

3巻のラストがクリスマス回だったことを反映するように、4巻は正月回で絵梨が遊びに来て新年のあいさつをするところから始まります。

いわゆる萌え系作品で正月回といえば着物で神社にお参りし、おせちや雑煮を食べるエピソードが主流ですがこの作品はどちらもしません。

お餅を揚げ物にする一風変わったみぞれ鍋を作って食べるのですが、サチは写真を撮るのが上手いというエピソードが小出しされます。

前半はサチが本格的に調理に興味を持って実際に作り、後半はサチ目線での幼少時の思い出や単独の調理シーンがあるなど絵梨にスポットが当たる巻でした。

「何か出来事がある→あやりが料理を作る→サチや絵梨が美味しく食べる」という今までの流れとは違うエピソードが出始めたことも忘れてはいけません。

あやりの口で触れられるだけのあやりの学校生活のように、姉妹にも掘り下げられていないエピソードはありますが話の広がりつつあるのを感じますね。

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