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3分でわかるアニメ『タトゥーン☆マスター』

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※以前自分のブログに書いた記事を移したものです。

押しかけヒロインと女嫌いな主人公によるバトル要素強めのラブコメですが、ありきたりにはならない一工夫のあるアニメでした。

あらすじ

  • 女嫌いの火々雄の前に紋様族の族長ニマが現れ、紋様族の婚姻に当たる繋がりの紋様を火々雄の額につける。
  • ニマは火々雄の母親の写真を見て火々雄のことを気に入り、婚姻関係を結ぶため日本へやって来た。
  • 火々雄はニマの強引さに戸惑いつつも、ニマ経由でいなくなった母親のことを知り困惑する。

原作について

原作はウルトラジャンプヤングジャンプで1995年前後に連載していた漫画で、本作はその頃にアニメ化されたものです。不良ものを下敷きにラブコメとファンタジー要素を強く加えた漫画で、アニメは全2話構成。

sp.handycomic.jp

anime.dmkt-sp.jp

続編の『TATTOON MASTER 2』が BookLive!コミックで読みことができ、アニメはdアニメストアで視聴可能です。

女嫌い

火々雄の女嫌いは母親に原因があり、火々雄の母親は民俗学者ですが夫と息子を捨てる形で、研究のため海外に出ています。

これが原因であるため、いきなり現れた美少女(ニマ)に好かれても嬉しくなるどころか戸惑い露骨に嫌がりました。

ニマが火々雄のことを知り気に入った切っ掛けも、紋様族の調査に行った母親の持つ写真に映った火々雄を見かけたことであり、そのことを知った火々雄は「自分勝手だ」と言い切ります。

写真で見ただけの相手と結ばれたいと望むニマに対して異常と言い、ニマが食い下がっても自分の親を持ち出してニマの考えを否定しました。

また火々雄とニマの婚約を認める代わりに、紋様族の研究の許可が母親に降りたことを知ると、火々雄は「子供を捨てるだけでなく売りやがった」とキレます。

このようにニマに対しても否定的な言動をとる火々雄ですが、根はいいキャラクターとして描かれ、同じグループの同級生からも敬語で話しかけられ、女性かつクラス委員の藤松から気に掛けられるくらいの人望あり。

ニマにも自分の両親がバラバラになったことを持ち出し、傷つかないうちに帰るよう勧めてもいます。

そんな火々雄の女嫌いの原因になった母親についてはギャグとして演出されていましたが、何気にひどい親であることには変わりません。

当時はそういうのを気にしなかったといえばそれまでですが、夫と息子を捨てて出ていっあたことについてアニメの中で何かしらのフォローや理由付けなどはありませんでした。

予定通り? 打ち切り?

アニメ『タトゥーン☆マスター』はニマの登場とニマが藤松と決闘する1話、紋様族に兄を殺されたというハイドラ江田と、ニマを憎むニケが現れる2話で構成されています。

1話ではニマが火々雄と婚姻関係を結んだことにショックを受けた藤松が、自分の思いにケリをつけるためニマと決闘。ニマに『藤松は自分と同じように火々雄が好きだ』と指摘されたこともあり、最後に藤松はどさくさ紛れに近い状態で決闘を止めようとした火々雄に告白しました。

このとき繋がりの紋様により火々雄がニマのことを本気で嫌ってはいないことも明らかになります。

そんな藤松ですが2話以降火々雄に対し積極的になるのかというとそうはならず、2話ではハイドラ江田との戦いには決着がつくのですが、ニケが何故ニマを憎むのかやニマとニケの関係は描写されません。

時代を感じる描写があちこちにあるものの作画も話のテンポもよいため、発売当時を知る方には懐かしく、そうでない方には新鮮に見れるだろうと思えました。

この2話で終わってしまうのが残念なアニメです。

©矢也晶久集英社/Softgarage