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アニメ『Lapis Re:LiGHTs(ラピスリライツ)』を見終えて思うこと

※以前自分のブログに書いた記事を移したものです。

エリザの思惑

思わせぶりな登場をしていたエリザですが、11話でティアラが退学しやすいようにクロエに口添えしていたことが判明します。

エリザがそのことを打ち明けたときも悪びれず開き直っていました。

ティアラは元々病弱でエリザが自分の魔法で治療していたことも分かりますが、最後まで見てもいくつか疑問が残ります。

1つ目は『なぜティアラに治療のことを黙っていたか』です。

ティアラが心配なら正直に体のことを話し、ティアラに理解を求めることもできたのに劇中のエリザはただ反対するだけで、退学というティアラが言い訳できない話題も持ち出しました。

ティアラの回想に出てくるエリザに比べ、現在のエリザがティアラに冷たいことも疑問が残ります。

ティアラの性格を把握しているなら素直に魔女の仕事は危険だと話し、妹に自制を求めることもできたはずです。

なのに頭ごなしに否定し、11話では碌に話をせず外出に制限をかけるなど自分から嫌われるようなことをしていました。

何故理由を話そうとせず一方的なやり方でティアラが魔女になることを反対したのかは分からないまま。

謎という点ではラヴィが理事長室から勝手に地図を持ち出した際に、エリザらしき人物とすれ違っていたことやLiGHTsの初ライブ後の『誰が魔法を使ったのか』についても同じです。

妹が魔女になってほしくないから反対し、入学したら退学しそうな班に入れると裏工作をしたエリザですが、声が出せなくなったことを正直に伝えられなかったでしょうか。

妹の負担になりたくないのだとしても、声のことは魔女が危険な仕事であるという根拠にも使えます。

城に戻ったティアラに対しああいう態度をとるのなら、最初から声のことを話すこともできたのではないでしょうか。

ティアラが魔女になることを詳しく説明せずに反対し、退学後城に戻った後も冷たく接するなどエリザの行動には疑問が残りました。

クロエの考え

疑問というのはクロエもそうで12話で魔獣の襲撃に対抗するため、オルケストラで集まった魔力でプリズムウォールを展開するという計画を立てましたが、魔力不足のため乱入したLiGHTsに助けられています。

エリザの発言を参考にすると、クロエがティアラをロゼッタの班に入れたのは退学対策のためと考えられますが、それが失敗したことについての言及はありませんでした。

11話で魔獣の襲撃があることをラトゥーラ、ユエ、エミリアナデシコの4人に説明したときも、初めからいなかったかのようにLiGHTsには触れていません。

その際本来ならケストル祭でオルケストラをしないアンジェリカもいたことから、ケストル祭にとらわれずオルケストラで魔力を集めようとしていたことが分かります。

オルケストラで魔力を集めることが重要ならLiGHTsを退学にしてすぐに学院から追い出したことに疑問を感じます。

実際12話でLiGHTsの飛び入りがなければプリズムウォールを展開できなかったので、LiGHTsを残しておかなかったのはクロエの作戦ミスとしか書きようがありません。

そもそもオルケストラが街のインフラに関わる重大なイベントなら、ポイント不足だからと退学処分にしなくてもよかったのではとも思うんですよね。

終盤の学院はLiGHTsについて触れることなく話が進みます。

他の生徒もLiGHTsのオルケストラを見ているのに、退学を気にしても「あの5人がいたら……」と誰も言わないことも引っ掛かります。

メタな話ですがクロエにヘイトが向かわないよう、学院のキャラクターはLiGHTsについて触れないようにしていると見ていて感じました。

LiGHTsの5人も最後には復学(?)しているので、クロエがLiGHTsをどう思っているのか掘り下げてほしかったですね。

ロゼッタたち

1度赤点を取っているロゼッタたち4人ですが、劇中の言動は退学になってもおかしくないと納得できるものでした。

まずリネットとラヴィは自分の欲望に忠実すぎて得意を不得意が潰すレベル。

アシュレイとロゼッタは真面目に見えて抜けていて、頼りになりそうに見えていまいち役立ちません。体が弱かったティアラの方が魔法を上手に使えています。

10話で城に潜入したときもラヴィとリネットはいつも通りで、アシュレイとロゼッタは城に住めるようになってからラヴィと一緒に自堕落な日々を送っていました。

ラヴィは特にやらかしますが必要以上にヘイトをためることなく、ギャグ描写を挟みながら退学してもおかしくないキャラクターたちとしての描写されています。

そんなラピスリライツですがゲームでは男性の教師がプレイヤーの操る主人公。

アニメとゲームは違うストーリーであるとすでに発表されているので、アニメであったキャラクターの関係性はゲームではまったく違うものになる可能性もあります。

現にキャラクター紹介のページでのコメントが、アニメとゲームで全然違うキャラクターがいるので、アニメとは違う描かれ方をするキャラクターも出てくるかもしれません。

というのもラピスリライツは元々『Project PARALLEL』というタイトルで発表されていたからです。

www.4gamer.net

アニメの放送に合わせて、ラノベや漫画も出していました。

ラピスリライツ 魔女たちのアルバム LiGHTs編 (MF文庫J)ラピスリライツ 1 (電撃コミックスNEXT)

2つともアニメとは違う話だったので、メディアごとに違う内容になるかたちで『Project PARALLEL』のパラレル要素は残っているのかもしれません。