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アニメ『遊☆戯☆王SEVENS』1~2話を振り返る

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※以前自分のブログに書いた記事を移したものです。

youtu.be

第1話が子供向けに割り切った作りで、面白かった遊戯王セブンズについて取り上げます。

タイトルにセブンズとあるのは「遊☆戯☆王デュエルモンスターズ」、「遊☆戯☆王デュエルモンスターズGX」、「遊☆戯☆王5D’s」、「遊☆戯☆王ZEXAL」、「遊☆戯☆王ARC-V」、「遊☆戯☆王VRAINS」と過去6作のアニメがあり今作で7作目だからでしょうね。

製作会社もぎゃろっぷからブリッジに変更、キャラクターデザインも大きく変わるなど今までの遊戯王アニメとは違うものにしようというものが感じられます。

1話

ゴーハ第7小学校に通う王道遊我は、自分の発明を「ロード」と呼び、日々いろんなロードを開発する小学5年生。大人たちが管理するデュエルをキュークツだと感じていた遊我は、誰もが楽しめる新しいルールを完成させていた。

公式サイトの紹介では窮屈なのはデュエルだけのように見えますが、アニメでは社会全体が窮屈なものになっています。

  • 小学生は登校時にドローンの顔認証を受ける
  • 授業が始まったら強制的にデュエルディスクが使えなくなる
  • 禁止されたこととするとペナルティが付き、6回のペナルティでアカウントBANでデュエルディスクが使えなくなる
  • 個人間で勝手にカードの交換をしてはいけない

箇条書きしましたがこのように窮屈な世界観がさらっと積み重ねられ、「デュエルが窮屈に感じるようなになった」という台詞も出てきます。

そんな社会で主人公の王道遊我は自分なりに新しい遊び方を考え、デュエルディスクを改造を加えるなど現状を素直に受け入れるクラスメイトとは違う存在として描かれるので、ルークに興味を持たれてデュエル王の話題が出てくる流れも自然でした。

オープニングより前に何の説明もなくいきなりロボットに乗って階段を駆け上がり、リアルタイムデュエルプログラムというツッコミどころしかないような単語を出し、町中のデュエルディスクのデザインが勝手に変わってしまう展開ですが、話の流れ自体は子供が飽きないようにギャグを挟みつつ丁寧に進んでいきます。

1話の時点でドローンのような電子機器を故障させる能力を使えるルークや、デュエルに興味がないと自分では言うのにデュエルの知識があり、遊我をスマホで盗撮していたのでロミンのように今後の話で活用されそうな設定も散りばめられていて今後も楽しみです。

また小学生バンドの人気ギタリストという設定なのに、EDでロミンが歌わないのは予想外でした。

2話

第2話はルークについて掘り下げる回でした。ルークにとってデュエル王とは新しいデュエルを作りそれを広めるというもので、その目的のために遊我に声をかけたことが分かります。

次はラッシュデュエルをどうやって広めるかですが、ルークはゴーハ社というデュエルを管理いている会社に就職して社長まで出世して広めようと考えていましたが、入社するのは遊我で自分は裏工作で出世させようとしていました。

自分のことをルークと名乗る中二病なキャラクターなのに妙なところが真面目です。

ルークはゴーハ社に目を付けられないよう、ラッシュデュエルを秘密にすべきだと考えますが遊我は皆に広めたいため、ロミンの提案でラッシュデュエルの勝敗でどうするか決めることにしました。

ロミンはデュエルに興味がないと言ってましたが、発想が完全にデュエリストですね。

ルークの秘密

ルークのドローンを故障させる能力は特に引っ張られることなく遊我にパウリエフェクトだと指摘されました。

これは実在する「パウリ効果」という言葉が元で、パウリというノーベル物理学賞を受賞した博士が近づくと実験器具が壊れてしまうというエピソードが元ネタです。

またルークは遊我よりデュエルが上手いキャラクターと描写されていますが、これも自分の能力で年齢制限を無視し大人向けのデュエルセンターで経験を積んだからだというもので、本人の言動や能力に対し実力の根拠は堅実なものでした。

この意外性やギャップがルークの魅力と言えるかも。

デュエルはルークの勝利に終わりますが、遊我は自分達のデュエルを改造したドローンに撮影させて全世界に配信していました。

その結果全世界でラッシュデュエルを始めるようになり、遊我は試合に負けて勝負に勝ったかたちになります。

遊我以外のキャラクターはアカウントが停止されるかもしれないと不安になりますが、遊我だけは平然とラッシュデュエルを広められたことに喜びました。

配信された動画の影響で周囲がラッシュデュエルに興味を持ったのを見たルークは、自分の考えを改めましたが勝っても負けても遊我の目的が達成されるデュエルになっていたのに笑って済ませるあたり抜けてるところがありますがいい人です。

というか遊我よりキャラが立ってます。現時点でデュエルの腕はルークの方が上なので割と腹黒な遊我に対して、いい人なルークという立ち位置にすることでバランスをとっていたりして。

遊我がデュエル中ギャラリーにやたらディスられるのも遊我が腹黒の嫌なキャラクターに見えないようクッションとして入れた演出かもしれません。

一方デュエルディスクを改造した時から片鱗がありましたが、遊我の人を傷つけることはしないけれど目的のためなら手段を択ばない部分が分かりやすい形で出ました。これは今後の伏線の可能性あり?

子供初のブーム

既存のものに子供が自分達だけのローカルルールを作り、それが世界に広まった例は実例します。

それはラグビーで元々はイングランドラグビー校のローカルルールが発祥と言われています。

当時はラグビーやサッカーという区分けがなく、フットボールが各地域や学校で様々なローカルルールでそんざいしていたわけですが、ラグビー校のローカルルールが広まったことでルールが整理されラグビーという競技が生まれました。

遊戯王のデュエルとラッシュデュエルはフットボールラグビーのようなものともいえるので、このエピソードを意識したのかは分かりませんが、同じような形になっていて不思議な面白さがあります。

タイトルの「悪魔を飼う男」とは何だったんだろうという疑問を残しつつ終わりますが、適度にギャグを挟みつつルークの魅力が描かれた回でした。

www.mation-anime.com

次回はこちら。