どうなるアッキー【アニメ『ミュークルドリーミー みっくす!』より】
特別編を挟みつつも30話を超えた『ミュークルドリーミー みっくす!』
前期のミュークルドリーミーの終盤で登場し、2期に当たるみっくすで重要そうだったりそうでなさそうだったりするアッキーを取り上げます。
天才少年
アッキーは飛び級でアメリカの大学に通う大学生であり、前期から登場するアッキーの兄・杉山にとってはコンプレックスの対象でした。
杉山は小さい頃から優秀でしたが、非常識なレベルで天才なアッキーに比べると見劣りしてしまいます。そのことが心の闇になっていました。
杉山も同年代の中では優秀な方なのですが、勉強では塾で上位に入るもののトップをとれるほどではなく、運動は人並みです。
そんな杉山は幼馴染の百合のおかげで弟へのコンプレックスを解消しました。
それではみっくすアッキーはどうなったのかというと、主人公のゆめが通う中学校に中学生として転校。
その上でアクムーというキャラクターと協力関係であることも、みっくす序盤から明らかになります。
アクムーはアクアクアクムーを集めてアクムーランドをにぎやかにしたいと考え、アッキーや前期で杉山のパートナーだったゆに、アクアクアクムーを集めるよう命令しますが上手くいきません。
元々アッキーはアクムーに忠誠を誓っているわけではなく、ゆにもアクムーではなくアッキーを慕っているからです。
これに加えてアッキーがゆめに惚れてしまったことで、アッキーはゆめを優先するようになり、ゆにもそんなアッキーをかばうようになったため、アクアクアクムー集めは上手くいかなくなりました。
恋するアッキー
アッキーはみっくすでは最初、何を考えているのか分からないキャラクターとして描かれていました。
天才少年であること以外に設定の露出がないまま話は進みます。人を不幸にするようなことも行うのですが、そのことに対して何の感情も見せません。
アクムーに忠誠を誓っておらず協力者のような立ち位置のため、失敗しても悔しがったりもせず飄々解いていました。
自分の誕生日が中止になったときは落ち込んでいましたが、それ以上の描写はありません。
そんなアッキーですがゆめに恋するようになってからは、アクムーそっちのけでゆめに夢中になります。
アクムーもアッキーの様子を不審に思いますが、アクムーよりもアッキーを優先するゆにの仲介もあって思うところはあっても深追いはしません。アッキーは妨害を受けることなく恋に邁進できるのですが、それは一方通行なものでした。
ゆめが興味のない数学の本をプレゼントとして渡せただけで浮かれ、後にゆめが「押し花を作るのに使っている」と聞いたときも素直に喜んでいます。
ゆめに会いにゆめの所属する部まで見に行くようになり、やがてデートしたいと考えるようになりました。
アッキーは面と向かってゆめと話せないのでハロウィン回でゆめに仮装させ、顔を見ないで済むようにしたうえでデートを始めます。
このデートもひたすらゆめを連れまわすだけの一方的なものですが、アッキーはそのことに疑問を感じずただ浮かれていました。
ゆめではなく恋に夢中になっているともいえるアッキーですが、今のところ特に痛い目に遭ってはいません。
ゆにもアクムーも好き放題動いた結果、痛い目を見ているのうえでただの悪者ではない描写もありますが、アッキーだけそれらがないため悪目立ちしていました。
元々アッキーは愛嬌のあるキャラクターではなく、ゆめに恋してからはギャグ描写が増えましたがやりたい放題で痛い目もほとんど見ないので、憎めない悪役としても中途半端。
ただでさえよく分からないキャラクターなのに加え、ゆめに恋してからはゆめの意思より自分のやりたいことを優先する自分勝手な言動ばかりとっています。
また杉山もアッキーがアクムーに協力していることに疑問を感じつつも、ゆめへの恋も含めて詳しいことは聞かずアッキーを応援する立場をとるため、アッキーがよく分からないキャラクターのまま話は進んでいます。
アクムーの出自がすでに語られているのにアッキーについての描写は匂わせる程度のものしかありません。
アッキーがアクムーに協力する理由ははっきりとはしませんが、10話でVRの研究に関わっていることが描写されているので、そのことが協力していることと関係があると思われますが、VR関連のエピソードはこの10話以降再登場はないです。
劇中アッキーに友人ができた描写はなく、杉山が協力を申し出た際に喜んでいたので、友人の存在がアッキーのコンプレックスになっていて、そのことが今後エピソードとして出てくるかもしれません。
アッキーの悩みやコンプレックスが今後出てきそうな伏線らしきものもありますが、それらは匂わせ程度です。
『何を考えているのか分からないキャラクター』から『好きな相手のことを考えず行動する自分勝手なキャラクター』に変わったものの、上記のように深堀りやフォローといったものはありません。
そのため好き放題やっても痛い目を見ないキャラクターになっています。